研究課題/領域番号 |
17530700
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 筑波技術大学 |
研究代表者 |
青木 和子 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 教授 (30269287)
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研究分担者 |
加藤 宏 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 教授 (50177466)
長岡 英司 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 教授 (30227996)
小林 真 筑波技術大学, 保健科学部, 准教授 (60291853)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,750千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 150千円)
2007年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2006年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2005年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 視覚障害 / 英語学習 / 学習支援ソフト / コンピュータ / 合成音声(TTS) / スピーチ指導 / 学習支援 / TTS / 認知心理 / リスニングテスト |
研究概要 |
本研究は、視覚障害者を対象とした英語指導について、まずその実態を明らかにするとともに障害を考慮した新しい指導法の開発を目指すものであった。視覚障害者特有の問題としては、読速度、語彙力不足が明らかになり、リスニング力についても、テスト方法の問題等もあいまって晴眼者よりも全般的に劣ることが明らかになった。また、本プロジェクトの前身である研究の過程において、一般の能力判定テストや語彙サイズテスト等では、重度な視覚障害者の能力を正確に捉えることは困難であることから、独自の単語認知力テストやPCを活用した語彙サイズテストを開発した。さらに、読速度を上げることをねらって、英語合成音声を活用した英語リーディング・サポートソフト「readKON」を開発した。本研究としての最も大きな成果は、これらを実際の授業の中で活用し、従来思うような成果が上げられなかった分野での指導に生かすことが可能になっだことである。特に顕著であったのは、スピーチ指導であった。合成音声(TTS)技術の向上もあり、学生が作ったスピーチ原稿を即座に英語で読み上げてくれる環境は、練習時間を十分確保し、スピーチ速度および流暢さを大きく向上させ、結果的に学生に英語学習に対する自信を持たせることができた。これらの成果は海外においても発表し、視覚障害者に限らず晴眼の英語の読みの苦手な学習者に対する指導法としても注目を集めた。TTS(Text-to-Speech)技術は近年急速に進み、その活用範囲が広がっているが、外国語学習における活用についての研究は少ない。一方、早くからTTSを学習場面で活用してきた視覚障害教育であるが、英語学習との関連での実践的研究は本研究をおいて他にない。この両者を結びつけた本研究の成果が、それぞれの分野でさらに生かされることを望む。
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