配分額 *注記 |
3,670千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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研究概要 |
電気化学振動反応において現れる種々の時空間パターンを理解するために,振動場反応拡散系モデルの分岐解析を行った.まず適当な大域的な抑制効果を加えると非自明な振動モードが現れるようにできることを明らかにした.さらに空間的に非自明な±1モードの相互作用から,回転波と定在波の選択問題に分岐理論的な説明を与えた.また,その退化特異点近傍の分岐解析を行い,それにより実験結果を非常によく説明しうる分岐図を描くことにも成功し,実験の制御がある程度可能になった.実はこのような現象は電気化学振動反応だけでなく,近年,化学反応系,生態学のモデルなどで知られるようになってきたウェーブ分岐と密接に関係することもわかった.そこで,上記モデルをより普遍的な3種反応拡散系の枠で捕らえ直して,より一般的な状況で分岐解析を行い,チューリング分岐とウェーブ分岐の相互作用なども一部明らかにした.
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