研究課題/領域番号 |
17540244
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
松尾 正之 新潟大学, 自然科学系, 教授 (70212214)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,910千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 210千円)
2007年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 中性子過剰原子核 / 低密度核物質 / ダイニュートロン相関 / 連続状態QRPA理論 / 軸対称変形HFB理論 / 中性子過剰Cr,Fe,Ti同位体 / 中性子過剰Cr,Te,Fe同位体 / ソフト双極子励起 / 強結合対相関 / Skyrme有効相互作用 / 連続状態QRPA模型 / 軸対称変形HFBコード / ソフト八重極モード / ピグミー励起 |
研究概要 |
1.低密度核物質におけるダイニュートロン相関の研究 低密度の一様核物質における対相関を分析することで、ダイニュートロン相関が低密度核物質で顕在化する強結合対相関の表れであることを解明したこと。これに関連して、弱結合BCS極限と複合ボーズ系のボーズアインシュタイン凝縮(BEC)との境界に位置するBCS-BECクロスオーバー領域での強結合対相関であることを指摘した 2.表面ダイニュートロン励起モードの研究 中性子過剰核に特有のソフト励起が、スキン表面領域における表面ダイニュートロン運動というエキゾチック集団励起モードと見なしえることを明らかにした。1Sチャネルの対相互作用が密度非依存のデルタ型相互作用であると仮定し、その強度を散乱長さを再現するように設定した強結合対相関の状況において、表面型ダイニュートロン相関を示す低エネルギー集団振動モードが双極子、四重極、八重極のいずれにも現れることを示した。 3.Skyrme型HFB汎関数を組み込んだ連続状態QRPA理論の定式化 Skyme有効相互作用の速度依存項まで取り入れた連続状態QRPA理論を初めて完成させた。エネルギー加重強度和則を満たすことなど、従来の連続状態QRPA理論の問題点を克服していることを確認した。 4.軸対称座標表示HFBコードの開発と中性子過剰Cr領域の変形機構の研究 変形した中性子過剰核の記述にむけて円筒座標を用いた軸対称座標表示Skyrme-HFBコードを開発し、中性子過剰Cr,Fe,Te同位体の変形機構を分析した。
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