研究課題/領域番号 |
17540252
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 宮崎大学 (2006) 京都大学 (2005) |
研究代表者 |
坂口 治隆 宮崎大学, 工学部, 教授 (30025465)
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研究分担者 |
村上 哲也 京都大学, 大学院理学研究科, 助手 (50219896)
市原 卓 理化学研究所, 副主任研究員 (60176302)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | 中間エネルギー不安定核ビ / 不安定核の陽子弾性散乱 / 個体水素標的 / 酸素20 / 炭素9 / Elastic proton scattering / Unstable nuclei / Intermediate energy / Oxygen 20 / Carbon 9 / Solid hydrogen target / 不安定核 / 陽子弾性散乱 / 中間エネルギー / 原子核の密度分布 / 核半径 |
研究概要 |
初年度は検出器系を中間エネルギー重イオンビームに合うように改良とテストを重ねた。不安定核ビームの運動量を分析する運動量タギング系の開発ではPPACとFiberシンチの両方を比較して、Fiberシンチの方が軽い不安定核ビームでは有効であることが判明した。 次年度は前年度の経験を生かして準備をし、8月初旬に酸素20不安定核ビーム、9月後半に炭素9不安定核ピームによる固体水素標的による弾性散乱測定を敢行した。酸素20の実験はネオン22を核子当り390MeVに放射線医学総合研究所の重イオンシンクロトロンHIMACで加速して2次ピーム発生用標的で分解反応をおこさせ、その中から必要な不安定核ビームを選び出す手法で、スピル当り10^5個台の核子当り300MeVの酸素20ビームを作り、実験に使用した。実験に使用する固体水素標的は直径30mm,厚さ1mmのものを使用した。測定の途中に何度も予期しないトラブルに見舞われたが、最終的には測定は成功し、その後半年に渡るデータ整理の結果、不安定核ビームによる中問エネルギー陽子弾性散乱の角度分布を世界で初めて得ることに成功した。 炭素9の実験はおおむね順調に進行した。この場合、炭素12ビームを核子当り430MeVまでHIMACで加速して核子当り300MeVの^9Cビームを発生させた。^9Cの場合は励起状態は存在しないので5mm厚の固体水素標的を使用し収量を増やすことができた。まだデータ整理の途中であるが、すでにきれいな弾性散乱の角度分布が得られており、2007年3月の日本物理学会でその成果を報告した。酸素20、炭素9の実験結果より密度分布を抽出すべく理論面からの解析が現在進められている。これらの実験成果は6月に開催される原子核物理学国際会議(INPC)で報告される予定である。
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