研究課題/領域番号 |
17540286
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 |
研究代表者 |
岡田 安弘 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (20212334)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,840千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 240千円)
2007年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 素粒子論 / 素粒子実験 / フレーバー物理 / 超対称性 / B中間子 / レプトンフレーバーの破れ / 素粒子標準模型 / リトルヒッグス模型 / Bファクトリー / タウ粒子 / 標準模型 / ニュートリノ / レプトンフレーバー / ミュー粒子 / 左右対称性 / 超対称模型 / 大統一理論 |
研究概要 |
1.超対称模型のフレーバー物理の解析 超対称性はTeVスケールの新しい物理の候補として有力視されており、超対称粒子の探索はLHC実験の主要なターゲットである。もし、LHC実験で超対称粒子が発見されればフレーバー物理は大統一やシーソースケールの理論の構造に対する重要な知見を与えてくれる。様々なタイプの超対称模型についてB中間子、K中間子崩壊やレプトンフレーバーの破れの過程におけるいろいろな物理量を計算し、フレーバーシグナルの違いによってどのように模型を区別することが出来るかを明らかにした。また、B中間子のタウレプトニック崩壊やタウセミレプトニック崩壊を超対称模型で計算し、LHC実験における荷電ヒッグス粒子探索とのシナジーを明らかにした。 2.左右対称模型に於けるレプトンフレーバーの破れ ニュートリノに小さな質量が存在することは、素粒子標準模型を超える物理を探る重要なヒントである。特にTeVスケールにニュートリノ質量生成の原因がある場合には、LHC実験で新粒子が見つかるとともに、荷電レプトンのレプトンフレーバーの破れの効果が大きくなる可能性がある。例として、左右対称性を持つように拡張したゲージ模型でタウやミュー粒子のレプトンフレーバーの破れとニュートリノ質量生成の関連を明らかにした。 3.リトルヒッグス模型と暗黒物質 標準模型を超える物理の可能性として提案されたリトルヒッグス模型はTパリティを導入することにより暗黒物質粒子の候補を含む可能性が指摘されている。この模型の現象論的な制約と暗黒物質の残存量からの制限のもとに、銀河中の暗黒物質粒子の対消滅による陽電子宇宙線のシグナルの観測可能性と検討した。
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