研究概要 |
放射光を用いて、NaCl型構造を持つLnBi (Ln=La, Nd, Sm, Gd, Tb, Ho, Tm)のX線回折を室温において35GPaまで研究した。特にSmBiでは詳細な体積一圧力曲線を得た。Benedictらにより報告されていた同形転移は2.6GPaの周りで発見することができなかった。しかしながら、我々はSmBiに対して18GPa付近で一次の相転移を見いだした。SmBiはNaCl型から正方晶系に約8.2%の体積変化を伴って構造相転移する。SmBiの高圧相の結晶学的データは20.3GPaにおいてa=3.775(5)Å, c=3.25(2)Å, c/a=0.86,V=46.4(3)Å^3である。SmBiの高圧相はSmAsと同形である。SmBiの体積弾性率とその微分値はそれぞれ67±2GPa,2.6±0.3である。我々は高圧下においてLnBi (Ln=La, Nd, Sm, Gd, Tb, Ho and Tm)でも構造相転移を発見している。
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