研究課題/領域番号 |
17540384
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物物理・化学物理
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研究機関 | 核融合科学研究所 |
研究代表者 |
中村 浩章 核融合科学研究所, シミュレーション科学研究部, 准教授 (30311210)
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研究分担者 |
田村 祐一 核融合科学研究所, シミュレーション科学研究部, 助教 (50311212)
加藤 直 首都大学, 東京都市教養学部理工学系, 教授 (30142003)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,540千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 240千円)
2007年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | ソフトマター / 両親媒性分子 / シミュレーション / 相転移 / 散逸粒子動力学 / 分子動力学 / グラフェン / 可視化 / 粗視化 |
研究概要 |
両親媒性分子の分子構造の定量的な検討として、各相(例えば、ミセル相、ラメラ相など)における両親媒性分子の形状を調べた。さらに、定量的に調べるための秩序パラメータとして動径方向分布関数g(r)を候補として考え、統計的な分子の大きさ、長さなどについての情報を得ることができた。このg(r)にから、分子の実効的なサイズ、親水基のサイズなどを定量的に見積もることができた。ここから、充填パラメータと呼ばれる分子の形状を定量的に比較する量を見積もることができる。我々はこの充填パラメータを求め、この値と相のマクロな構造との対応関係を明らかにすることができた。これらにより、分子の形状というミクロな量と相の構造というマクロな量という異なる階層間の関係を定量的に明らかにすることができた。 また、共有結合の組み換え効果を取り扱うシミュレーション技法の拡張を行った。これまでの研究で用いてきた共有結合は、両親媒性分子を構成する分子構造は秩序形成を行う際には、結合が切れたり、新たな結合が生まれたりするという現象はなく、不変的なものであった。しかし、現実の系では、共有結合が繋ぎ変わる現象が多々ある。そこで、この手法を拡張して、化学反応を考慮した分子組成そのものが変化するような場合の構造変化を考慮したシミュレーション技法へと拡張を行った。具体的な総構造変化として、グラフェンと水素の化学スパッタリングのダイナミクスを検討できるシミュレーション技法の開発を行った。これにより、新たな構造形成(破壊)のダイナミクスをシミュレートできる手法を提示できた。
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