研究課題/領域番号 |
17540386
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
固体地球惑星物理学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
谷岡 勇市郎 北海道大学, 大学院・理学研究院, 准教授 (40354526)
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研究分担者 |
笠原 稔 北海道大学, 大学院・理学研究院, 教授 (40001846)
佐竹 建治 (佐竹 健治) 北海道大学, 産業技術総合研究所・活断層センター, 上席研究員 (20178685)
平田 賢治 北海道大学, 気象庁気象研究所, 主任研究官 (20359128)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | NOAAの津波波形記録 / 1894年根室半島沖地震 / 1918年中千島地震 / 津波数値計算 / 2006年中千島地震津波 / 北海道一千島沈み込み帯 / 1918年千島地震津波 / 2006年千島沖地震 / 2007年千島沖地震 / 2004年釧路沖地震 / 千島の津波波形記録 / カムチャッカの津波 / 1894年根室沖地震 / 1973年根室沖地震 |
研究概要 |
最近の大地震の震源過程は、高密度広帯域地震観測データや地殻変動データ等様々なデータを利用し、高精度に解析されるようになった。しかし、巨大地震の発生様式を知るためには、過去の地震の震源過程を知ることが鍵となってきた。大地震によって発生する津波の波形は19世紀中旬から検潮所で検潮記録として取られていることが知られている。本プロジェクトでは過去の大地震によって発生した津波を記録した検潮記録を収集し、それらの津波波形を解析することで、過去(19世紀から20世紀)に発生した大地震の震源過程を突き止めることを目標とした。特に北海道から千島列島にかけての沈み込み帯では巨大地震が度々発生しているのも関わらず過去の巨大地震の震源過程の解析は進んでいなかった。 本プロジェクトではサハリンの研究者やアメリカNOAA・NGDCの研究者の協力を得て、多くの過去の巨大地震により発生した津波の波形記録を収集することができた。それらの津波波形に日本で観測された津波波形を合わせて解析し、過去の巨大地震の震源過程(1894年根室半島沖地震、1973年根室半島沖地震、1918年中千島地震)を推定し、さらに最近発生した大地震(2004年釧路地震,2006年中千島地震)の津波波形を解析することで、北海道から千島列島にかけての巨大地震の発生様式を考察することができた。 本プロジェクトで収集された津波波形は大量でまだデジタル化もされていない記録が残っている。これらのデータを早急にデジタル化し、津波波形解析を実施することで、さらに多くの過去の巨大地震の震源過程が明らかになることが期待され、沈み込み帯での巨大地震発生様式の解明および大地震発生長期予測の精度向上に役立つと考えられる。
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