研究課題/領域番号 |
17540411
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
気象・海洋物理・陸水学
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研究機関 | 東京海洋大学 |
研究代表者 |
北出 裕二郎 東京海洋大学, 海洋科学部, 准教授 (50281001)
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研究分担者 |
松山 優治 東京海洋大学, 海洋科学部, 教授 (00092594)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,610千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 210千円)
2007年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 海洋物理・陸水学 / 自然現象観測・予測 / 自然災害 / 沿岸捕捉波 / 急潮 / 黒潮 / モニタリング |
研究概要 |
沿岸捕捉波により発生する急潮を精度良く予測するため、台風などの荒天時でも密度成層場を正確に把握できるようにするための準リアルタイム観測システムの構築および計算負荷が小さく再現性の高い三次元予報モデルの開発に関する基礎研究を実施した。 1.準リアルタイム観測システムの開発 日本近海において海水の密度に最も寄与する温度場を約60m深まで(設置水深によっては100m深まで)リアルタイムで計測できるブイ式(耐圧式)のモニタリングシステムを開発し、神奈川県水産技術センターが管理する相模湾小田原沖の係留ブイおよび富山町漁業共同組合の管理する東京湾湾口の定置網に設置した。実験期間中、幾度か台風がモニタリング海域を通過した。3度のバージョンアップを経て、荒天にも耐える装置が完成した。準リアルタイムで得られたデータはWebサイトに公開され、1次的な急潮警報を発令するために活用されている。 2.三次元予報モデルの開発 従来モデルの十分の一以下の時間で計算できるハイブリッドモデルを開発し、沿岸捕捉波による急潮被害が報告されている相模湾および若狭湾に適用して、モデルの有効性について検討した。 (1)相模湾:風による沿岸捕捉波と内部潮汐波の関係、成層の変化と関連して内部潮汐波が強化される機構を解明した。 (2)若狭湾:台風が通過する前に起こる前急潮の発生機構を明らかにした。また、予報精度を向上させるための試みとして、日本海全域を対象として海況予報の計算を行っているモデルRIAMOM(九州大学応用力学研究所)のデータを初期条件として組み込むためのプログラム開発を実施した。
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