研究課題/領域番号 |
17540438
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地質学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
伊藤 康人 大阪府立大学, 理学系研究科, 助教授 (20285315)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 固体地球物理学 / 自然災害 / 地震 / 古地磁気 / 活断層 / 測地学 / 地質学 / 防災 |
研究概要 |
本研究では、本州弧中央部の広域テフラ・大規模火砕流・第四紀火山を対象に、野外調査を行った。その結果、古地磁気測定に適していると判断された試料を39地点で採取し、スピナー磁力計で残留磁化を測定した。磁化の安定性は段階熱消磁ならびに段階交流消磁実験で評価し、地点ごとの平均磁化方位をもとめた。パルス磁化器を用いて等温残留磁化の段階的獲得実験を行い、保磁力スペクトルを分離することで岩石中に含まれる強磁性鉱物の種類を検討した。さらに、直交3方向に着磁させた等温残留磁化の段階熱消磁実験を行って、鉱物種を決定した。平均古地磁気方位(これまでに報告されているデータをすべてコンパイル)の空間分布に基づいて、上部地殻の変形(歪み)が集中している地域を特定し、人工衛星の精密測地データ(GPS)から最近発見され断層活動との関連が注目されている変形帯と比較検討した。以上の古地磁気・テクトニクス研究と並行して、変動帯でプレート運動に随伴して生じる上部地殻変形を定量的に評価する新たな方法の開発のため、人工地震による反射法地震探査データを解析して、島弧の会合部(たとえば北海道)や巨大地震の発生する沈み込み帯(たとえば東北日本の太平洋側)で過去数1000万年間の断層および堆積盆の発達過程を解明した。この成果は、数多くの活断層が存在して内陸盆地の形成を伴う複雑な変形が生じている本州弧中央部のテクトニクス解明に有効にフィードバックすることができた。古地磁気学的手法は、従来は長期間に累積したプレート規模の変形を記載するために用いられており、本研究のように第四紀という比較的短期間の変形を精密に評価したことは前例のない成果といえる。
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