研究課題/領域番号 |
17550054
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機化学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
近藤 満 静岡大学, 機器分析センター, 准教授 (80254142)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,910千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 210千円)
2007年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 水素結合ネットワーク / 動的挙動 / 単結晶構造 / 超分子 / チャンネル骨格 / 固体構造 / 化学刺激 / 物理刺激 / 高分子骨格 / 結晶構造 / チャンネル構造 / 動的特性 / 小分子吸着 / 化学スイッチ / ニッケル錯体 / 構造変化 |
研究概要 |
温度に応答してチャンネル構造を変化させる[Ni(dps)_2(NO_3)_2]G(dps=ジピリジルスルフィド、G=ゲスト分子)について、ゲスト分子を種々のアルコール、あるいはジオール、アセトンなどに変化させた際の動的挙動の変化について検討を行った。ゲスト分子をプロパノール(PrOH)やメトキシエタノール(MeOEtOH)などに変化させると、分子量の増加に由来すると考えられる、転移温度の低下が観測された。単結晶構造解析と示差操作熱量分析測定の結果、[Ni(dps)_2(NO_3)_2]Gは、硝酸イオンの回転に由来するチャンネル構造の変化を示し、転移温度以下(-5°C〜-20°C)ではチャンネルが狭くなることに由来したゲスト分子のメカニカルな捕捉が発現した。 また、新たに水素結合を介して高分子構造を有する金属錯体を合成し、化学刺激に応答して固体構造を変化させる動的金属錯体の合成に注目し研究を展開した。4-イミダゾール酢酸(ima)が2つキレート配位したニッケル錯体[Ni(ima)_2(MeOH)_2](1)とこれを加熱真空処理することにより、メタノールが除かれた[Ni(ima)_2](2)の合成に成功した。1は、単核ユニットがNH・・・O=C分子間水素結合で連結することにより、六角形の一次元細孔を形成している。一方、2はアモルファスで、メタノールを接触させると、再び結晶性錯体1を再生する。とくに、この錯体1の再生に伴って、新たな小分子の吸着活性を誘起させることに成功した。また、このアモルファス2を出発物質に利用することにより、柔軟な水素結合で連結された様々なネットワーク型金属錯体を系統的に合成できることを明らかにした。
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