研究課題/領域番号 |
17550063
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機化学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
篠崎 一英 横浜市立大学, 国際総合科学研究科, 教授 (40226139)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | ロジウム錯体 / 光構造変化 / 水素吸着 / 分子デバイス / 固体反応 / 光スイッチ / 分子機械 / ナノマシン / 水素 / 構造・機能材料 |
研究概要 |
ロジウム錯体は、水素ガス吸収により色が[Rh(bpy)_2]+(紫色)から[Rh(bpy)_2H_2]+(透明)に変化する。この構造変化は約1μ秒で起こることがレーザーホトリシスから明らかとなった。また、水素を放出して[Rh(bpy)_2]+に戻る速度はレーザーのパルス幅程度であり、ロジウム錯体は光によってON/OFF可能なデバイスとして働くことが分かった。さらに、固体状態でもこの構造変化を観測することができた。薄い黄色の[Rh(bpy)_2H_2](ClO_4)錯体粉末に光照射すると、紫色の[Rh(bpy)_2]+の生成が確認された。また、水素ガス雰囲気下では紫色が消え、もとの[Rh(bpy)_2H_2](ClO_4)の生成を確認し、錯体を用いた分子デバイス・スイッチの可能性を示した。Rh錯体以外にも、発光スペクトルを用いて固体状態でのガス吸脱着に伴う錯体分子構造変化を数例見出し、固体状態で結晶構造あるいは分子構造変化が起こり、この変化が光で制御できることを示した。そのひとつとしてルテニウム錯体は固体状態で有機溶媒分子や水分子を吸収し、その発光を暗い赤から鮮やかな橙色に変化する。その発光スペクトルが時間とともに長波長シフトすることから、固体中での溶媒緩和が起こっていることが明らかとなった。また黄色発光を示す白金錯体は、すり潰すとその発光色が橙色に変化する。これは錯体結晶中で励起分子間のエキシマー形成によるものと帰属した。
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