研究課題/領域番号 |
17550146
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境関連化学
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研究機関 | (財)山形県産業技術振興機構 |
研究代表者 |
吉武 淳 (2007) (財)山形県産業技術振興機構, 研究開発部, 研究員 (70414349)
吉村 哲彦 (2005-2006) (財)山形県産業技術振興機構, 研究開発部, 部長 (70271517)
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研究分担者 |
葛西 重信 東北工業大学, 環境情報工学科, 准教授 (70342730)
末永 智一 東北大学, 大学院・環境科学研究科, 教授 (70173797)
吉武 淳 (財)山形県産業技術振興機構, 研究開発部, 研究員 (70414349)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,810千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 210千円)
2007年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 一酸化窒素(NO) / 内分泌かく乱物質 / マクロファージ / リポポリサッカライド / エストロゲン受容体阻害剤 / 8-ニトログアノシン / シグナル伝達系 |
研究概要 |
内分泌かく乱物質(endocrine disrupting chemicals, EDCs)は主に食品を介して体内に蓄積し、生体に様々な影響を与えることが知られている。そこで今回、EDCsが免疫機能に与える影響を、リポポリサッカライド(LPS)刺激によって産生される一酸化窒素(NO)の産生量を指標として解析した。 EDCs(ビスフェノールA(BPA)、ノニルフェノール(NP)、オクチルフェノール(OP)、2,4-ジクロロフェノール(DCP)、ペンタクロロフェノール(PCP))がRAW264細胞のNO産生に与える影響を調べるために、LPS刺激開始12時間後における単位時間当たりのNO産生量を測定した結果、全てのEDCsにおいて濃度依存的なNO産生の抑制が認められた。さらにエストロゲン受容体阻害剤(ICI182780)の処理により、BPA、NP、OPで処理した系でNO産生量の回復が認められたが、PCP、DCPではNO産生量の回復が認められなかった。iNOSの転写因子であるNF-κB(p65)の活性化をELISA法によって評価したところ、LPS刺激によるNF-κB活性化はEDCs処理によって減弱した。加えて免疫細胞学的解析から、NOシグナルの特徴的なメディエーターとして近年注目される、8-ニトログアノシンの形成量がEDCs処理することで減少することが示された。 これらの結果は、フェノール含有EDCsによるLPS誘導NO産生およびNF-κB活性化の抑制にはエストロゲン受容体依存的・非依存的な経路の両方が存在すること、さらにEDCsは8-ニトログアノシン形成阻害を介してNO由来のシグナルに間接的に干渉し、炎症進展に影響を与える可能性を示唆している。
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