研究課題/領域番号 |
17550159
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体関連化学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
長崎 健 大阪市立大学, 大学院工学研究科, 助教授 (30237507)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | 生体材料 / ナノバイオ / 遺伝子 / バイオテクノロジー / 遺伝子デリバリー / 人工ウイルス / トランスフェクション / 細胞工学 / 非ウイルスベクター / 生体機能利用 / 細胞内動態 / エンドサイトーシス |
研究概要 |
安全で効率が高く、操作が簡便で迅速にかつ安価に調製できる非ウイルスベクターの開発を目指し、細胞内プロセスを効率的にクリアできる機能をハイブリッドしたマルチファンクショナルナノマシーンを創製すべく検討を行い、以下の成果を得た。 1.デュアルリガンドポリプレックスは細胞内導入の効率を高める上で有効な手段であると共に、ビオチン-アビジンを利用した非ウイルスベクターのパッケージング手法の有用性を明らかとすることが出来た。 2.光応答性脂質は細胞内にエンドサイトーシスで導入した核酸複合体の細胞質への脱出に有用であることを見出した。今後は、照射波長の長波長化が課題となる。 3.核内輸送因子の使用は外部遺伝子の核内輸送に効果的であり、細胞質へ膜融合により封入物を効率的に導入するHVJ-Eベクターと組合わせることで、当初の目的であるマルチファンクショナルベクターの一つを達成することに成功した。今後は、より高い活性、そして、in vivoでの評価を行っていきたい。 4.光開裂性架橋剤により得られる高分子量化PEIは光に応答し、DNA親和性を制御可能となった。しかし、トランスフェクション効率の向上には直結せず、今後細胞内動態の制御を克服した上で、DNAリリース機能の付与を検討すべきであろう。 5.生体適合性・生分解性を有する天然高分子などを基体する非ウイルスベクターの開発に成功した。今後、本研究で得られたマルチファンクションの導入を行い、安全性に優れ、効率の高い非ウイルスベクターの構築を目指したい。
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