研究課題/領域番号 |
17560124
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
設計工学・機械機能要素・トライボロジー
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
梅田 靖 大阪大学, 大学院工学研究科, 教授 (40242086)
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研究分担者 |
近藤 伸亮 産業技術総合研究所, 先進製造プロセス研究部門, 研究員 (40336516)
福重 真一 大阪大学, 大学院工学研究科, 助手 (10432527)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 環境問題 / ライフサイクル設計 / ライフサイクル・シナリオ / 設計支援 / 設計根拠 / 統合化 / 環境配慮設計 / シナリオ・モデル / エコデザイン |
研究概要 |
環境問題の解決に向けて、循環型のものづくりを実現するために、「ライフサイクル設計(LC設計)」が必要不可欠である。本研究では、ライフサイクル設計の初期段階で設計者が製品ライフサイクルの基本プランの作成支援をする計算機環境を開発することを目的として研究を実施した。結果として以下の点を明らかにした。 1.製品LCの基本プランを「LCシナリオ」として表現することにより、試行錯誤的にLCシナリオを作成するワークスペースを開発した。また、LCシナリオを製品情報、LC目標、LCコンセプト、LCフロー、シチュエーションを構成要素として定式化することに成功した。 2.LC設計における設計根拠(Design Rationale)を明示的に記述することにより、LCシナリオ構成要素の間の関係を合理的に構造化する手法を提案した。 3.これらに基づき要素設計技術を統合化する統合型LC設計支援のための計算機環境を開発した。廃棄要因分析表、LCシミュレータなどの要素設計支援ツールを例として本システムに接続し、利用可能にした。さまざまな製品を例題に、LCの基本プランを作成し、本手法の有効性を検証した。 今後の課題として二つの点が明らかになった。第一に、現状では要素設計支援技術との接続が入出力ファイルレベルであり、作業プロセスモデルを提示することはできたが、より高度な統合化のためにはさらなる技術開発が必要である。第二に、企業における環境配慮設計の実態調査から、本研究が対象としたLCの基本プランの策定は明示的な形では十分に行われていないことが明らかになった。この点に関しては、本研究の成果を広く公表し、普及啓発活動を進めてゆく必要がある。
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