研究概要 |
本研究はの目的は,「省エネルギー・コンパクト型空調用冷熱貯蔵・輸送システム」の技術的成立性と省エネルギー効果を検討する上で最も重要な技術データの一つである「パラフィン蓄冷材微粒子群の冷水による混相流輸送特性と輸送限界」を実験的に明らかにすることである.平均粒径が約3.7mmと1.1mmのノナデカン粒子と本の混相流を円管内に流して,混相流り流動様式,管摩擦係数と混相硫の平均流速,粒子濃度との関係を調べた.実験は,水平流,垂直上昇流,垂直下降流について行った.その結果,以下のことが分かった. 1. 流動様式 水平流では,「堆積層を伴う流れ」「しゅう動層を伴う流れ」「非均質浮遊流」「均質浮遊流」が観測された.それぞれの流動様式の境界はレイノルズ数と粒子濃度及び粒径によって異なる. 垂直上昇流では,主として「均質浮遊流」が観測された.ただし,粒径が小さい場合には,低レイノルズ数範囲で粒子が凝集して流れる傾向が見られた. 垂直下降流では,低レイノルズ数範囲で粒子が管中央部に偏って流れる傾向が見られたが,高レイノルズ数範囲ではが「均質浮遊流」が観測された. なお,本研究範囲では,流路閉塞は認められなかった. 2. 圧力損失 水平流の「しゅう動層を伴う流れ」では,付加圧力損失係数とフルード数との関係で整理でき,「浮遊流」では,圧力損失係数とレイノルズ数との関係で整理できた. 垂直上昇流では,低レイノルズ数範囲においては,付加圧力損失係数とフルード数との関係で整理でき,高レイノルズ数範囲においては,圧力損失係数とレイノルズ数との関係で整理できた. 垂直下降流では付加圧力損失係数とフルード数との関係で整理できるた.
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