研究概要 |
現在,加圧石炭噴流床ガス化炉のパイロット試験が行なわれており,そのスケールアップ,多炭種対応化,要素設計等が推しはかられている.この中でも特に,炉設計に及ぼす炭種の影響は大きく,それ故,簡易に活用(利用)できる熱分解収率の予測式(予測方法)を示すことが強く求められていた.そこで本研究では,褐炭~半無煙炭までの約20 炭種を用いて熱分解実験を行い,さらに大気圧~加圧下における揮発分収率を系統的に整理して,簡易に利用できる揮発分収率および揮発分成分の予測式(方法論)を示した.加えて,石炭/バイオマスハイブリッドガス化構想にも対応できるように,バイオマスの熱分解・ガス化挙動(即ち加圧下での草本~木質系バイオマスの反応速度,熱分解時の生成ガス組成・量)についても明らかにした.
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