研究課題/領域番号 |
17560263
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
電力工学・電気機器工学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
川本 俊治 大阪府立大学, 工学研究科, 教授 (60214706)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,640千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 240千円)
2007年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 電力システム / 自動電圧調整器 / 電圧安定化装置 / 発電機制御 / リミッタ / 平衡点 / 非線形制御 / 動的負荷 / 電力安定化装置 |
研究概要 |
1.電気学会標準1機モデルの動揺方程式として12次元連立非線形微分方程式を導出し、提案する平衡点解析を行うことにより、発電機に非線形補助制御入力を加えると、モデルの不安定平衡点を安定平衡点から遠ざける、または不安定平衡点を消去できることが分かった。その結果、標準1機モデルの臨界故障除去時問および送電可能容量を、従来のPSSの場合に比較して大きく向上させることができた。 2.標準1機モデルに動的負荷を考慮して、P-V曲線およびQ-V曲線を電圧、有効電力、無効電力の実測データに基づいて導出し、負荷の感度解析に基づいて定電力負荷の影響を調べ、電圧安定度を解析して電圧不安定現象の発生メカニズムを検討した。特に日本、スウェーデン、中国の各実測データを用いて負荷構成を比較することにより、動的負荷を考慮した電圧不安定現象を解析できることが分かった。 3.負荷に混在する分散型電源が系統の過渡安定度および電圧安定度に与える影響について、負荷の急増、分散型電源の投入を想定し、負荷母線電圧が低下または上昇する場合の系統の過渡安定度を調べた結果、PSSに比較して提案する非線形制御器によれば電圧安定度および送電可能容量がかなり向上した。 4.多機電力システムの各発電機母線からシステム全体を眺めると、潮流計算により、近似なしに1機1負荷餅システムに縮約することができ、多機電力システムを非線形分散システム制御できることが分かった。
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