• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

帯電した人体が誘起する静電誘導電圧による電子機器の障害とその対策に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 17560304
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 電子デバイス・電子機器
研究機関東京農工大学

研究代表者

大熊 康典  東京農工大学, 大学院共生科学技術研究院, 助手 (80287581)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
キーワード静電誘導電圧 / 帯電物体の移動 / 金属筐体 / 光電界センサー
研究概要

本研究では,帯電した人体等の移動によって金属筐体内に生じるEMI(電磁障害)を明確にし,電子機器の誤動作を防止するためのEMC(電磁環境)対策,および電子機器の設計に指針を与えることを目的として,モデル実験による基礎的な研究を行った。実験では,球ギャップ間の火花放電を利用した静電誘導電圧の測定と,電気光学効果を利用した電界計測装置(光電界センサー)による誘導電圧と電磁ノイズ測定の可能性について検証を行った。
1.静電誘導電圧の測定
帯電物体が金属筐体の近くを移動したときに,静電誘導現象によって筐体内に生じる誘導電圧の測定を,球電極と電磁波検出センサーを併用することで可能にした。この測定法によって,金属筐体内の二つの導体のうち片方の導体を接地すると,誘導電圧は両側の導体が非接地の場合よりも高くなることを実験と計算から明らかにした。さらに,金属筐体内に配置した二つの導体の面積比を変化させて筐体内に生じる誘導電圧を測定し,誘導電圧が導体の面積の増加とともに高くなることを明らかにするとともに,数Vレベル(GMRヘッドは約10Vで故障が起こると言われている)の電圧未満になる安全な電子機器の設計に必要な検討を行った。また,誘導電圧によって二つの導体間で生じる放電は,片側の導体を接地した場合は2回,導体のどちらも接地しない場合は多数回起こることを明らかにした。
2.電磁パルスの測定
誘導電圧の時間的特性を調べることを目的とした実験を行うために,光電界センサーの低周波数領域における周波数特性を調べた結果,換算式を算出することで表面電位計として使用できることが分かった。また,静電気放電の特性を調べることを目的とした実験を行うために,球ギャップ間での放電を1回に限定して光電界センサーで調べた結果,放電電圧が高い場合と低い場合では,電磁ノイズの時間変化を表す波形が大きく異なることを明らかにした。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2005 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi