研究課題/領域番号 |
17560357
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
システム工学
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
鎌田 賢 茨城大学, 工学部, 教授 (70204609)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,350千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 150千円)
2007年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | システム工学 / 情報通信工学 / 先端的通信 / 関数解析学 / スプライン / UWB / 線形動的システム / 時間制限波形 / 正規直交関数系 / ディジタル無線通信 / 直交関数系 / 双直交関数系 |
研究概要 |
研究の目的は、線形ダイナミカルシステムによって生成されるカーディナルスプライン関数を用いて、UWB(Ultrawide Bandwidth)無線通信に有用なパルス波形を構成することである。平成17年度にはべースバンド通信路を仮定した場合に有用な双直交および直交パルスを定める方法が得られた。べースバンド通信路において直交する送信パルスは、広帯域アンテナを含む無線通信路を経て2階微分波形として受信される。そのため、直交関係を活かしたパルスの弁別のためには、送信前に送信パルスを2回積分しておくか、あるいは、受信用テンプレートパルスを2回積分しておくことが必要となる。そこで、平成18年度には、広帯域無線通信路が2階微分であると仮定し、この仮定の上でパルス弁別性能が最適になるように直交パルスを定める方法を得た。送信パルスの2階微分が受信パルスであるときに、受信パルスと送信パルスが直交しているならば、送信パルスがそのまま受信用テンプレートパルスとなる。その効果は、回路が簡略になることである。さらに、全てのパルスが時間制限されているため、この直交性は、送信パルスの1階微分と仮定される電波パルス同士の直交性に同値である。この性質がもたらす効果は、電波領域での加法的ノイズが、最小2乗推定の意味で最も抑圧されることである。平成19年度には、米国Federal Communications Commissionによって定められた室内UWB無線通信の規格で定められた送信電力の上限を越えず、かつ、その枠内によく当てはまるような実用的なパルスの例が得られた。
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