配分額 *注記 |
3,830千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 330千円)
2007年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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研究概要 |
現在,システム制御理論の研究では,実用的な複雑さをもつ制御問題をいかに効率的に解くかについて,画期的なアイデアが求められている.ランダマイズドアルゴリズムとは,アルゴリズムの実行過程にランダム性を導入し,計算効率の向上をはかるものである.本研究課題では,ランダマイズドアルゴリズムによる制御システムの解析と設計について研究を行い,以下の成果を得た. 1. 実用的な複雑さをもつ制御システムの設計:コスト保証型レギュレータ,固定次数コントローラ,切換制御系など,いくつかの実用的な制御問題を取り上げ,ランダマイズドアルゴリズムによる制御系設計法を具体的に明らかにした. 2. ランダマイズドアルゴリズムの特徴づけ:種々の制御問題の構造を解析し,ランダマイズドアルゴリズムがもつべき特徴を研究した.切換制御系の設計問題で現れる非凸制約を複数の凸制約の論理和で表現し,これを利用する一般的なランダマイズドアルゴリズムを提案したものは,本項目と前項目の境界にある研究成果である.さらに,一般的な(非凸関数で制御仕様が記述される)ロバスト制御系設計の確率的設定やLMIアプローチで現れる複数の制約条件をもつロバスト可解問題に適したランダマイズドアルゴリズムを研究した. 3. 確率的解析法の応用:ランダマイズドアルゴリズムの制御問題への適用法や確率的解析法を応用し,有界外乱のもとでのシステム同定を対象に,確率的アプローチを構築した.
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