研究課題/領域番号 |
17560560
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
川岸 梅和 日本大学, 生産工学部, 教授 (60120416)
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研究分担者 |
北野 幸樹 日本大学, 生産工学部, 助手 (90277393)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 余暇活動 / 余暇関連施設 / 近隣空間 / 地域性 / 時間分布 / 空間分布 / 活動特性 / 施設分布 / 施設計画 / 地域施設 / 地域特性 |
研究概要 |
東京都内に立地する計画供給された大規模住宅団地、地方の都市圏と依存関係を有する中核都市の比較を通して、余暇活動時間量・項目数、活動空間・施設の関係性の側面から検討し、以下の知見が得られた。 1)時間的側面からみた主要な活動は、マスメディア、家族交流、スポーツであり、上位の活動の占める割合は高い。 2)年齢層別余暇活動時間量は、1975〜2005年を通して7〜24歳で減少、中・高年齢層で増加傾向がみられる。 3)2005年の時間的側面からみた主要な余暇活動空間は家・庭空間である。1975年から経年的に比較して、都市圏、広域圏での活動は減少傾向、近隣空間での活動は増加傾向が顕在している。 4)近隣空間の余暇活動では、生活空間別最大時間量余暇活動項目数の割合が高まることから、多くの余暇活動項目に時間量が分散する多様な余暇活動志向が顕在していると言え、近隣空間は生活と連関する時間を過ごす日常的な余暇活動空間としての主要な役割を担っている。 5)近隣空間の余暇活動時間量・項目数の総体的な傾向として、男性より女性、平日より休日の方が多い傾向の中で、概して時間量は島田地域の方が多いのに対し、項目数は高島平地域の方が多い。この時間量と項目数の関係性の差異に、異なる地域居住者の余暇活動志向が顕在し、地域・立地特性、余暇関連施設の状況等を反映して地域において異なっている。 6)生活空間別最大時間量余暇活動項目数は、総余暇活動時間量・項目数、地域、性別に拘らず、平日・休日において一定であり、平日では約13項目、休日では約20項目程度となっていることから、生活空間別最大時間量余暇活動項目数は近隣空間の余暇活動実態の指標となり得る。 今後は継続して、地域居住者の施設利用実態、地域に発生する余暇活動と連関する活動圏域等、近隣余暇関連施設の空間・機能分布と余暇活動の相互補完関係について研究を進展させる予定である。
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