配分額 *注記 |
3,760千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 360千円)
2007年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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研究概要 |
イオン液体の相平衡の測定・評価・推算について次の知見を得た. 先ず,イオン液体およびイオン液体を含む混合物の化学工学物性定数の文献を収集し,709データセットの物性(熱力学基礎物性,相平衡,輸送物性)の文献情報を化工物性検索・評価・推算データベースPCPCE・ASOGDBに入力した. イオン液体を含む系の液液平衡および固液平衡測定法を改良し,2種のイオン性液体[BMIM] [PF6], [HMIM] [PF6]+1-Butanol系の2成分系相互溶解度を測定し,両系とも上部臨界溶解温度を有する系であることを確認した.また,実測データの評価を2種の活量係数系数式(NRTL式,UNIQUAC式)を用いて行った. さらに,多項展開式と遺伝的アルゴリズムを用いてイオン性液体の物性推算法を開発し,粘度,イオン伝導度の推算法,およびこれらの数値よりイオン液体の候補化合物を探索する分子設計法も開発した. これらの研究成果は,Fluid Phase Equilibria, J.Phys. Chem.Cなどの論文4件,学会発表8件,総説3件にまとめられている.
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