研究課題/領域番号 |
17560713
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
船舶海洋工学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
河邉 寛 東海大学, 海洋学部, 教授 (00384876)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | 波浪荷重 / 疲労強度 / 海象 / 波浪統計 / 船体運動 / 荒天回避 / 波流追算 / シミュレーション / 波浪追算 |
研究概要 |
船舶の遭遇する海象のシミュレーションプログラムを、以下の手順により作成した。 (1)気象協会が提供する全地球規模の波浪追算データより日本-北米を結ぶ格子点の海象データを1995年より1999年までの4年間を使用した。 (2)上記の格子点を船舶が航行する速度に応じて時間をずらして辿ることにより、船舶がこの航路に就航中に遭遇する海象のシミュレーションを行った。 (3)多数の遭遇海象シミュレーションより、遭遇海象の時系列のパターン化を行い、それを統計解析した。 (4)大波高の荒天に遭遇する頻度、荒天域の通過に要する時間、荒天時の有義波高、波周期の構成を整理し、適切なモデル化を行った。 (5)このモデル化と従来より船舶設計に用いられている海象データと整合性をとり、一般的な遭遇海象モデルを設定し、遭遇海象のシミュレーションモデルを作成した。 (6)船舶の大波高中の荒天回避について文献を調査し、船舶の種類、サイズによってどのようなパラメータが必要であるかを整理して、それらを定量化し、荒天回避の限界海象を求めた。 (7)(5)の遭遇海象シミュレーションに荒天回避のパラメータを盛り込んだプログラムを開発した。船舶の遭遇する海象を嵐モデルによりモデル化することの妥当性を、次の実計測データより検証した。 北太平洋に展開しているNOAAの波浪観測ブイと比較し、嵐の間の最大有義は高、持続時間の統計解析を行った。その結果、船舶の遭遇する嵐モデルと定性的にも定量的にも同様の結果が得られた。 ヨーロッパ中期天気予報センター(European Center for Medium-Range Weather Forecasts, ECMWF)がWeb上で提供している北大西洋の外洋波浪図結果からも、船舶が遭遇する嵐モデルと同様の結果が得られた。 以上の2種類の海象の観測データの解析から、本研究で提案している嵐モデルの妥当性が検証された。
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