雄が卵を保護するヒラタヤスデの繁殖生態:親の投資・配偶システムと性選択

• 研究課題/領域番号: 17570022
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 生態・環境
• 研究機関: 鳴門教育大学
• 研究代表者: 工藤 慎一 鳴門教育大学, 大学院・学校教育研究科, 准教授 (90284330)
• 研究分担者: 長谷川 英祐 北海道大学, 大学院・農学研究院, 准教授 (40301874) ; 小汐 千春 鳴門教育大学, 大学院・学校教育研究科, 助教 (60263878)
• 研究期間 (年度): 2005 – 2008
• 研究課題ステータス: 完了 (2008年度)
• 配分額: 3,720千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 420千円); 2008年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2007年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円); 2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
• キーワード: 親の投資 / 配偶システム / 性選択 / ヒラタヤスデ

研究概要

本研究は, 雄が抱卵する多足類ヒラタヤスデを対象とし, 配偶システムと繁殖行動の進化を理解することを目的とした。雄は, 菌類の感染から卵を保護していた。野外では, 体節幅の広い雄ほど繁殖に成功し抱卵数も多かった。これは, 体節幅の広い雄ほど雌に配偶者として選ばれ, 抱卵しながら複数の雌と配偶した結果であると考えられた。これらの結果は, 性選択が雄による子の保護の進化に重要な役割を果たすことを示唆している。

研究成果

• [雑誌論文] Male egg-brooding in the millipede Yamasinaium noduligerum(Diplopoda : Andrognathidae) (2009)
  • 著者名/発表者名: Kudo, S., C. Koshio & T. Tanabe
  • 雑誌名: Entomological Science (in press)
  • NAID: 10028177748
• [学会発表] 雌から見た雄の子育て : 繁殖のコスト・重複ブルードそして配偶者選択. ラウンドテーブル「配偶者選択の波紋 : 選択する側が得る直接的利益をめぐって」 (2007)
  • 著者名/発表者名: 工藤慎二
  • 学会等名: 日本動物行動学会第26回大会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2007-10-21
• [学会発表] 雌から見た雄の子育て:繁殖のコスト・重複ブルードそして配偶者選択 (2007)
  • 著者名/発表者名: 工藤 慎一
  • 学会等名: 日本動物行動学会第26回大会
  • 発表場所: 京都大学理学研究科:京都市
  • 年月日: 2007-10-21
• [学会発表] Breeding system and sexual selection in a millipede with exclusive male parental care (2006)
  • 著者名/発表者名: Kudo, S.
  • 学会等名: 11th Congress of the International Society for Behavioral Ecology
  • 発表場所: Tours, France
  • 年月日: 2006-07-25
• [学会発表] ヒラタヤスデの繁殖生態 : 雄親の保護投資と性選択 (2006)
  • 著者名/発表者名: 工藤慎一
  • 学会等名: 第29回日本土壌動物学会大会
  • 発表場所: 鳥取
  • 年月日: 2006-05-27
• [学会発表] ヒラタヤスデの個体群構成 (2005)
  • 著者名/発表者名: 工藤慎二・安尾隆二・赤城嘉宣
  • 学会等名: 日本昆虫学会第65回大会
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 2005-09-23
• [学会発表] Exclusive male egg-care and reproductive success in a millipede (2005)
  • 著者名/発表者名: Kudo, S.
  • 学会等名: XXIX International Ethological Conference
  • 発表場所: Budapest, Hungary
  • 年月日: 2005-08-25