研究課題/領域番号 |
17570081
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
宮崎 勝己 京都大学, フィールド科学教育研究センター, 講師 (20263064)
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研究分担者 |
鈴木 忠 慶応義塾大学, 医学部, 講師 (90216359)
生田 享介 大阪教育大学, 教育学部, 助教 (30299367)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,750千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 150千円)
2007年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 節足動物 / ウミグモ / クマムシ / 胚発生 / 卵形成 / 卵膜 / 幼生 / 進化 / 後胚発生 / 発生様式 / 正常発生 / ウミグモ類 / クマムシ類 / 発生 / 比較発生学 |
研究概要 |
本研究は、節足動物、更には広く脱皮動物群の系統進化を考える上で鍵となる重要な動物群であるウミグモ類とクマムシ類に注目し、これまで断片的な知見しか得られていないそれらの群の正常発生の情報と、分子発生学的研究に繋がる基礎的な生物学的知見の蓄積を目的に行った。 研究期間中に得られた具体的成果は以下の通りである。 1.ウミグモ卵形成の微細構造の観察により、卵原細胞のクラスター形成、哺育細胞の欠如をこの類で始めて記載し、卵形成様式が、節足動物の中でも原始的である事を明らかにした。 2.ウミグモ類卵膜の微細構造の観察により、卵膜形成様式が、節足動物の中でも特に原始的である事を明らかにした。 3.卵黄豊富なウミグモ類卵及び胚の樹脂切片作製法を確立した。 4.異なる発生様式を示すウミグモ幼生の二つのタイプ(プロトニムフォン幼生と付着幼生)について、卵黄や腺細胞の有無といった内部形態の相違点を明らかにした。 5.カイヤドリウミグモ胚について、胚発生期間などの胚発生に関する基礎的データを得た。 6.コブカイミジンコ(貝形虫類)の哺育細胞の正体を明らかにし、他の節足動物と比較した。 7.オニクマムシ培養系を確立した。 8.オニクマムシ培養系により、胚発生の形態変化・期間等の概略を明らかにした。 9.綱のレベルで所属が異なる二種のクマムシ、Actinarctus doryphorusとオニクマムシについて、卵巣と卵形成様式の微細構造を記載した。 10.オニクマムシengrailed遺伝子の断片のクローニングに成功した。 11.オニクマムシ培養系から提供された試料により、ホメオドメインタンパク質の一つであるMsxタンパク質の後生動物界における分子進化に関する研究が行われた。
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