研究課題/領域番号 |
17570095
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
清水 敏之 横浜市立大学, 国際総合科学研究科, 准教授 (30273858)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | CHP / EF-hand / カルシウム / X線結晶解析 / NHE1 / カルシニューリン / DRAK2 |
研究概要 |
細胞内pH環境や浸透圧の維持は細胞の正常な活動にとって非常に重要で、H^+, Na^+に関するイオン代謝を行うNa^+/H^+交換輸送体(NHE)が主にこの役割を担う。NHEは、N末端側に12回膜貫通領域からなる活性部位とC末端細胞質側に活性制御領域をもっ。高等動物のNHEはその一次構造や発現する組織の違いから、様々なアイソフォームが存在する。なかでも普遍的な発現パターンを示すNHE1は細胞内pH・Na^+濃度・細胞容積の制御を担っている特に重要なアイソフォームである。このC末端細胞質領域は多くの細胞内因子と相互作用するが、多様な因子のうち、カルシニューリンB様タンパク質CHP1は特に重要である。CHP1は形質膜に発現するすべてのNHEアイソフォームの生理的活性を発揮させるのに必須な因子で、4つのEFハンドをもつ蛋白質である。生化学的な実験からCHP1へのCa^<2+>結合がないとNHEの活性調節が部分的に阻害されることが明らかになっている。 我々はCHPの標的タンパク質の一つであるDRAK2(DAPK related apoptosi sinducing kinase 2)に注目し構造科学的な研究に着手した。DRAK2に対しCHPはカルシウム非依存的に結合し、カルシウム依存的にリン酸化活性を抑制する。DRAK2のキナーゼドメインの発現系を構築し、結晶化条件を検索した。現在数種類の条件で結晶が観察されさらに条件を最適化しているところである。
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