研究課題/領域番号 |
17570106
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
宮澤 恵二 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (40209896)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 血管内皮細胞 / 壁細胞 / 細胞増殖因子 / 細胞分化 |
研究概要 |
ES細胞由来VEGFR2^+細胞のVEGF-A刺激による血管内皮細胞分化系を用い、血管内皮細胞分化シグナルの伝達機構を検討した。 VEGF-A依存的な内皮細胞分化におよぼす各種インヒビターの効果を検討し、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤FTI-277存在下では、VEGF-A刺激による内皮細胞分化が抑制されることを見いだした。また、FTI-277感受性のシグナルはVEGF-A刺激後数時間から12時間くらいの間に伝達されることをつきとめた。 次に、FTI-277の主要な標的であるRasに注目し、その活性化状態を経時的に検討した。刺激後の早い時期(数分から3時間後)にRasの活性化はおこらないものの、数時間後以降に顕著に起こることを見いだした。これはFTI-277感受性の経時的変化とよく一致する。また、ES細胞において遺伝子発現を誘導的にノックダウンするシステムを構築し、H-Rasのノックダウンにより内皮細胞分化効率が有意に低下することも明らかにした。さらに、H-Ras[G12V]をES細胞由来VEGFR2^+細胞に誘導発現するとVEGFR2^+細胞が血管内皮細胞へと分化することを見いだした。以上の結果により、VEGFR2の下流でRasが重要な機能を果たしていると結論した。 一方、VEGFR2のキナーゼドメインにあるチロシンリン酸化部位の内皮細胞分化における機能についてもキメラ受容体の手法を用いて検討を進め、Y1175が分化に必要なシグナルを伝達していることを明らかにした。
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