研究課題/領域番号 |
17570146
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
平井 秀一 横浜市立大学, 医学研究科, 準教授 (80228759)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 生体分子 / 脳・神経 / 軸索形成 / 細胞移動 / DLK / JNK / 神経 / MAPキナーゼ / 輸送 / 発生 |
研究概要 |
MUK(DLK)は、主として神経組織に発現しているMAPKKKクラスのタンパク質リン酸化酵素でJNKを活性化する。線虫やショウジョウバエにおいてJNKは神経組織の構築や機能発現に関わっている事が報告されているが、哺乳類の神経組織発生における機能については充分な解析が行われていない。我々はMUK-JNK経路の神経組織発生における役割を明らかにする目的で、MUK遺伝子ノックアウトマウスを作成し、組織/細胞/生化学レベルでの解析を行った。その結果、MUK遺伝子ノックアウトによるJNK活性低下に伴い、胚大脳皮質のsubplate近傍でおこる神経細胞移動の加速が鈍ることが明かとなった他、大脳皮質投射神経の軸索形成も部分的に阻害されることが明らかとなった。これらの結果は、MUK-JNK経路が細胞移動や軸索形成を制御する新たなシグナル伝達因子として位置づけられることを示しており、この分子基盤を明らかにする事は神経細胞分化のメカニズムの理解に大きく貢献することが期待される。一方、細胞移動や軸索形成には細胞内の物質輸送が重要な役割を果たしていると考えられるが、その制御機構については不明な点が多い。我々は現在MUK-JNK経路の足場タンパク質であり、モーター分子であるキネシンと結合する事でも知られるJIPと呼ばれる分子に着目し、この分子を介した細胞内輸送の制御にMUK-JNK経路が関わっている可能性について検討を進めている。これまでに上記分子群の発現ベクターやMUKのRNAi用ベクターを作成すると共に、これらを用いた分子間相互作用の解析等により、MUK-JNKが細胞内輸送の制御に関与する可能性を示す結果を得ている。今後はこれを検証していくと共に、軸索形成や細胞移動との関連性について検討していきたい。
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