研究課題/領域番号 |
17570165
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
長浜 正巳 徳島大学, 大学院ソシオテクノサイエンス研究部, 助教授 (60281169)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 分子シャペロン / 核小体 / リボソーム / AAAタンパク質 |
研究概要 |
NVL2は、タンパク質複合体の機能制御に働く分子シャペロンであるAAA-ATPaseファミリーの一員である。NVL2は、リボソームタンパク質L5やRNAヘリカーゼDOB1と結合し、60Sリボソームの生合成に関与することが示されている。本研究では、NVL2がリボソーム生合成に関与する機構を明らかにするために、以下の解析を行った。1.NVL2のATP結合能の一部を欠損させたドミナントネガティブ変異体を発現させた細胞では、60Sリボソームの生合成が阻害される。この細胞において、rRNA前駆体のプロセシングのいずれかの段階が阻害されている可能性を検討するために、ノーザンブロッティングおよびパルス-チェイス法により、rRNAの生合成を検討した。しかし、rRNA前駆体のプロセシンクに顕著な影響は認められなかった。これらの結果から、NVL2はrRNA前駆体のプロセシングが完了後のリボソーム生合成後期段階に関与している可能性が考えられた。2.NVL2およびDOB1とリボソーム前駆体との相互作用を、培養細胞核画分をショ糖密度勾配遠心で分画することにより解析した。その結果、NVL2は核内でRNAを含む60Sリボソーム前駆体と結合していることが示唆された。一方DOB1は、60Sリボソーム前駆体画分には見られず、低分子量画分に存在した。しかし、変異型NVL2を発現させた細胞においては、DOB1の一部が60Sリボソーム前駆体画分に移動する現象が認められた。これらの結果より、NVL2はDOB1と60Sリボソーム前駆体の相互作用を制御する分子シャペロンであることが示唆された。
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