研究課題/領域番号 |
17570176
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
酒巻 和弘 京都大学, 生命科学研究科, 助教授 (20271017)
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研究分担者 |
上野 直人 京都大学, 基礎生物学研究所形態形成研究部門, 教授 (40221105)
横田 秀夫 京都大学, 理化学研究所・VCAT開発チーム, チームリーダー (00261206)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | トランスジェニックカエル / GFP / Cre / DsRed / 3次元画像 |
研究概要 |
我々は、Creリコンビナーゼ蛋白の作用により、体の色が緑色蛍光から赤色蛍光に置換することが期待されるトランスジェニック(Green/Red-Tg)カエルを用いて、新たな細胞系譜の作製、並びに器官形成や組織の構築パターンを立体的な3次元画像として視覚化することを目標に研究を進めた。先ずCre/loxPシステムによる遺伝子発現誘導系がアフリカツメガエルで機能することを、レポーター遺伝子とCre遺伝子を受精卵に共導入し、胚の蛍光色が切り替わることで確認した(Satoh et al, Dev. Dyn., 2005)。次に、樹立したGreen/Red-Tgカエルを、心筋アクチンープロモーター制御下にCreを発現する(CAR-Tg)カエルと交配させて子孫を作り、それら個体の筋肉組織が緑色蛍光から赤色蛍光に置換するか調べた結果、筋肉組織が全て赤色蛍光に変換していることを認めた(Waldner et al, Dev. Dyn., 2006)。Green/Red-Tg系統は、Cre/loxPシステムによる遺伝子発現誘導を調べる上で、有用なモデル動物となることを明らかにした。さらにCremRNAを効率よく生体に導入するための手法について検討し、エレクトロポレーション(EP)法が優れていることも見出した。現在、胚の片側にEP法でCre mRNAを導入し、左右非対称性を示す心臓や膵臓などの臓器形成過程、或いは神経細胞の左右を交叉した伸長化における蛍光タンパクの発現様式について調べており、器官形成や臓器形成に左右の領域がどのように寄与するのか、今後解析結果をまとめ公表したい。
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