研究課題/領域番号 |
17580003
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
育種学
|
研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
千田 峰生 弘前大学, 農学生命科学部, 准教授 (30261457)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
3,960千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 360千円)
2007年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | 黄ダイズ / 着色種子 / I遺伝子 / 突然変異 / CHS遺伝子 / 転写後型ジーンサイレンシング / GmIRCHS / トランスジェニックアラビドプシス / プロモーター領域 / GUS染色 / 組織発現 / 構造変異 / 種皮着色抑制 / 相同組換え / 2本鎖RNA / RT-PCR / 欠失変異 / インバーテッドリピート配列 |
研究概要 |
栽培ダイズのほとんどが黄ダイズであり、I遺伝子により種皮の着色が抑制されるため、黄色を呈する。我々は以前I遺伝子による種皮着色抑制がCHS遺伝子の転写後型ジーンサイレンシング(PTGS)であることを明らかにした。しかしながら、I遺伝子の構造およびCHS遺伝子のPTGSを誘導する機構は不明であった。本研究では、I遺伝子の候補領域であるGmIRCHSを単離し、その構造を明らかにした。GmIRCHSはプロモーター領域を含むDnaJ遺伝子の5'領域部分と、5'領域の欠損したCHS遺伝子(ΔCHS3と省略)のインバーテッドリピート(IRと省略)から成っていた。したがってGmIRCHSが転写された場合、CHS遺伝子の二本鎖RNAの形成が示唆される。ある遺伝子の二本鎖RNA構造がその遺伝子のPTGSを誘導することがわかっており、GmIRCHSがI遺伝子である可能性が高い。さらにIからiへの突然変異に由来する複数の種皮着色突然変異体ではいずれもΔCHS3のIRに構造変異が起きており、GmIRCHSがI遺伝子である可能性をさらに裏付ける結果となった。最後にGmIRCHSが種皮特異的に発現されるかどうかを調査するため、GmIRCHSのプロモーター領域と考えられるDnaJ遺伝子プロモーター領域をレポーター遺伝子であるGUS遺伝子に連結したプラスミドを構築し、アラビドプシスに導入した。これらのトランスジェニックアラビドプシスについて、GUS染色を行い、組織発現を調査した。その結果、種皮特異的な染色パターンが見出されず、GmIRCHSの発現は種皮特異的ではないことが示唆された。
|