研究課題/領域番号 |
17580004
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
育種学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
吉田 薫 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (70183994)
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研究分担者 |
高岩 文雄 東京大学, 農業生物資源研究所・新生物質源創出研究グループ, チーム長 (20370661)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | フアイトレメデイエーシヨン / リン / フィチン酸 / 分子育種 / 環境浄化 / 遺伝子組換え植物 / Hyperaccumulator / ファイトレメディエーション / 遺伝子組み換え植物 |
研究概要 |
世界の多くの湖沼では流域からのリン、窒素の流入による富栄養化が進行しており、汚染された湖沼からのリン回収が望まれている。植物の種子はリンを大量に蓄積しており、その大部分はフィチン酸の形で存在している。一方、根や葉などの栄養器官にはフィチン酸の蓄積は見られない。本研究では、栄養器官にフィチン酸を蓄積する、湖沼からのリンの回収に役立つ超集積植物を作出するために有効な分子育種の方策を提示することを目的とする。本研究の成果は以下の通りである。 1.高発現用アクチンプロモーターにRINO1またはOsIPK1を連結したコンストラクトを導入した組換えイネを解析したところ、種子のフィチン酸合成が活性化した系統が得られたことが明らかとなった。これらの系統では、両遺伝子の葉における発現量が上昇していることも確認され、分子育種の母本として有望である可能性が示唆された。 2.OsIPK1の機能を、酵母IPK1欠損突然変異体を用いた相補実験により確認し、イノシトール5リン酸をイノシトール6リン酸(フィチン酸)に変換する機能を有することを証明した。 3.逆遺伝学的解析により、OsITP5/6K-6がフィチン酸合成に重要な働きをしていることを明らかにした。一方、OsITP5/6K-3および-5は、フィチン酸合成にはほとんど関与しないことも明らかとなった。
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