研究課題/領域番号 |
17580014
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
作物学・雑草学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山岸 順子 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (60191219)
|
研究分担者 |
根本 圭介 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (40211461)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
|
キーワード | イネ / 穂 / ゲノム情報 / 栽培 / 収量 |
研究概要 |
イネの収量を決定する主要因のひとつであるシンク容量について、1穂穎花数を中心として以下の研究を行い、結果を得た。 (1)アキヒカリとIRAT109のBC_1F_1由来の組換え近交系を湛水条件、畑灌水条件、畑乾燥条件において2年間栽培し、収量構成要素と1穂穎花数を決定する分化・退化穎花数および枝梗の数等について調査しQTL解析を行った。その結果、収量に関しては年次・条件によって主要なQTLが変動すること、湛水条件と畑灌水条件で共通したQTLが見いだされ、また、畑条件特有のQTLも存在した。収量と収量構成要素のQTLを比較すると、1穂穎花数のQTLと一致が多く認められ、穂相の調査結果から、1次枝梗数あるいは退化穎花数が影響を与えていることが明らかとなった。 (2)(1)と同様の系統を用いて、圃場試験を行い、窒素施肥条件の収量および収量構成要素に対するQTL解析を行った結果、(1)と同様に施肥条件の違いによって収量のQTLは変動したが、収量構成要素や穂相との関係は弱く、収量と最も強い関係にあったのは収穫指数であった。これは特に低窒素条件下において顕著であった。出穂期の乾物重と出穂期以降登熟期までの乾物増加量とシンクの大きさが顕著に異なっており、それによって収穫指数が異なることが明らかとなった。したがって、特に低窒素条件下では収穫指数を高める方向でのQTLの解析が収量決定に大きな役割を果たすことが明らかとなった。 (3)10品種の特徴的な穂形質を持つ品種の穂型について、10年分の穂サンプルの解析を行い、気象条件との比較・検討を行った。その結果、10年間ほとんど1穂穎花数の変動が認められない品種と顕著に変動する品種とに分けられた。変動が大きい品種について気象条件との関係を解析したが、気温、日射量との有意な関係を抽出することはできなかった。
|