研究課題/領域番号 |
17580022
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
園芸学・造園学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
北条 雅章 千葉大学, 環境健康都市園芸フィールド科学教育研究センター, 助教授 (90110296)
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研究分担者 |
塚越 覚 千葉大学, 環境健康都市園芸フィールド科学教育研究センター, 助手 (40270863)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | 閉鎖系苗生産システム / 無農薬 / 野菜の機能性 / 養液栽培 / 野菜の発芽 / 減硝酸態窒素 / 無農薬葉菜栽培 |
研究概要 |
10月に播種したコマツナ、ホウレンソウを土耕と養液で栽培し生育と機能性成分としてのビタミンCを測定した。土耕栽培では基肥の量を3段階として栽培し、また養液栽培では有機質を含む培養液の有効性についても検討した。播種後32日までの生育調査の結果、コマツナ、ホウレンソウ共に多肥により生育は抑制される傾向にあり、草丈、新鮮重量が低下した。またビタミンCに対する肥料の影響はホウレンソウで強く現れ、基肥の量に応じて含有量が増加する傾向にあった。コマツナはいずれの基肥量でもホウレンソウよりビタミンC含有量が多かったが、基肥の量との関係は明瞭ではなかった。有機質を含む培養液は慣行の培養液に比較し生育を抑制するとともにビタミンC含有量の低下も招いた。またその影響はホウレンソウよりもコマツナで顕著であり今後、適応作物と添加する有機質の資材及び培養液組成の検討が必要である。 高機能発芽室と閉鎖系苗生産システム及び養液栽培利用により、無農薬栽培のホウレンソウ、コマツナを栽培した結果、慣行の育苗方法に対して、反収がコマツナで2〜3倍、ホウレンソウで1.5〜2.5倍の収量が得られた。さらに高速安定生産を確保するため、播種密度について検討した結果、144穴/セルトレイに対して288穴を使用した場合、わずかに生育が遅延するが、育苗経費の節減に大きく寄与することから、288穴トレイの有効性が実証できた。ホウレンソウにおいては過度の硝酸態窒素含有が人体の健康に影響を及ぼすとされ、植物体中の硝酸態窒素濃度低下が求められており、本研究では収穫数日前より追肥を停止することにより培養液中の硝酸態窒素濃度を低下させ、葉中硝酸態窒素濃度を下げた。しかし過度の抑制は生育の遅延を招く結果となった。
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