配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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研究概要 |
インドネシアでBanana streak disease(BSD)様症状を示す2株の食用バナナについて全長DNAを増幅するlong-PCR法とnested-PCR法を行った。さらに,両ウイルスから得たDNA断片をプローブとし,サザンハイブリダイゼーションを行った結果,両株には,BSMyVが感染していることが明らかになった。同国の食用バナナIBo01株は,抗BSV抗体に強い陽性反応を示し、Badnavirus属共通プライマーによるPCR法で得た1クローンの挿入配列をプローブとしたサザンハイブリダイゼーションで,Badnavirus属ウイルスDNAを検出することが可能であった。この挿入配列(約600bp)はBSV-Im系統と高い相同性(約99%)を示した。日本とインドネシアのパイナップルからもBadnavirus属ウイルスが検出されたほか、日本では熱帯産永年性植物を中心にポトス、アメリカキミガヨラン、ハルウコン、ヒメモンステラ、カランコエ、コーヒーノキなどで検出を行いBadnavirus属共通プライマーによるPCR法で陽性反応を得た。とくに沖縄県で栽培されている各種パイナップルについては、栄養繁殖株および実生株について検出を行なったところ、実生株でもBadnavirus属ウイルスDNAが検出されたのに対して、Pineapple mealy-bug wilt associated virusと考えられるClosterovirus属ウイルスは検出できなかったため、異なる伝播様式であると考えられた。一方、パイナップルに近縁のグズマニアは複数検体でBadnavirus属ウイルスの感染は認められなかった。
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