研究課題/領域番号 |
17580101
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学
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研究機関 | 明治大学 (2007) 弘前大学 (2005-2006) |
研究代表者 |
長田 恭一 明治大学, 農学部, 准教授 (30271795)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | りんご / プロシアニジン / 肥満 / コレステロール / 脂質代謝 / ラット / ホップ / 糖尿病 / ポリフェノール / アディポサイトカイン |
研究概要 |
りんごあるいはホップ由来のプロシアニジン化合物を高脂肪食とともにSD系雄ラットに投与し、あるいは、肥満を発症するZDFラットに投与した。その結果、高分子ポリフェノール成分を有する2種類のポリフェノール素材は白色脂肪組織重量の増大を抑えることが明らかとなった。この機能発揮のメカニズムは、第一に、脂肪吸収が摂取したポリフェノール素材によって妨げられること、第二に、肝臓の脂肪酸合成酵素の働きを弱めることが原因であることが明らかとなった。一方、コレステロール代謝に対して、りんごあるいはホップ由来のプロシアニジン化合物は明らかな調節作用を示し、生体内のコレステロール濃度の上昇を抑制することが明らかとなった。その主な要因は、コレステロール吸収の干渉、肝臓コレステロール合成反応の抑制、胆汁酸への異化促進であることが予想された。また、1%近くのプロシアニジンを投与しても肝機能に問題を生じることはなかった。また、ZDFラットの糖尿病発症はプロシアニジン摂取で遅延することも明らかになった。このように、高分子プロシアニジン化合物は、安全性に問題のない肥満予防およびコレステロール濃度調節に機能する食素材であることが確認できた。
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