• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

メイラード反応を指標とした乳製品の熱履歴評価法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 17580112
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 食品科学
研究機関高知大学

研究代表者

受田 浩之  高知大学, 農学部, 教授 (60184991)

研究分担者 金 哲史  高知大学, 農学部, 教授 (30234339)
研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワード牛乳 / ラクトース / アミノレダクトン / XTT / 加熱 / 乳製品 / メイラード反応 / 抗酸化能
研究概要

牛乳は殺菌工程における加熱によりラクトース関与のメイラード反応を受ける。その際のアミノレダクトン(AR)の生成に基づき、牛乳の熱履歴評価法(XTT法)が開発された。しかしながらARの生成はモデル溶液でしか確認されておらず、実試料での直接的な評価が求められている。そこで本研究では、牛乳試料からのARの直接的な単離・同定を目的として、2,4-ジニトロフェニルヒドラジン(DNP)を用いたARの誘導体化法の開発を行った。
誘導体化に際しでは、試料にCu^<2+>を添加してARの酸化とタンパク質からの遊離を同時に行うこととした。まずARモデル試料においてCu^<2+>の添加効果について調べたところ、Cu^<2+>を添加することでHPLCに特徴的なピーク(OAR-DNP)が出現した。このピークを各種クロマトグラフィーで精製して、最終的にNMR分析を行った。その結果、AR骨格にDFPが2分子結合した構造が同定された。加えてラクトースーラクトアルブミン加熱モデル溶液に対して本誘導体化法を適用したところ、同じOAR-DNPの生成が確認された。このことから本法がタンパク質上のARの遊離、及び検出に利用可能であることが明らかになった。そこで市販牛乳試料をDNP誘導体化し、順相HPLCによる分析を行ったところ、加熱モデル溶液と同一のOAR-DNPのピークが認められた。そこでこのピークを分取し、NMR分析を行ったところ、モデル系と同じ構造が確認された。このことから、牛乳中で生じるメイラード反応においてもARが生成することが明示され、結果的にXTT法はメイラード反応の比較的初期に生じるARを前処理することなく、特異的に検出できる実用的な食品分析法であることを証明できた。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2005 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi