研究課題/領域番号 |
17580149
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
林産科学・木質工学
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研究機関 | 独立行政法人林木育種センター |
研究代表者 |
栗田 学 (2006) 独立行政法人林木育種センター, 育種部育種第一課, 研究員 (40370829)
大宮 泰徳 (2005) 独立行政法人林木育種センター, 育種部育種工学課遺伝子組換研究室, 研究員 (70360469)
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研究分担者 |
谷口 亨 独立行政法人林木育種センター, 育種部育種第一課, 研究室長 (00360470)
粟田 学 独立行政法人林木育種センター, 育種部育種工学課遺伝子組換研究室, 研究員 (40370829)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | MADS-box遺伝子 / 花芽 / ノックアウト / スギ |
研究概要 |
1.ORF全長を含む構築物の作製 双子葉植物・単子葉植物の花芽及び花器官形成遺伝子MADSファミリーの塩基配列情報をもとに、6つのスギMADS-box遺伝子の単離に成功し、そのうち4遺伝子については、ORF全長を含む領域の塩基配列の情報を得た。各MADS-box遺伝子の機能解析をおこなうため、それぞれORFの全長を含む構築物の作製をおこなった。その結果3遺伝子についてORF全長を含む構築物の作製に成功した。また我々が単離したスギMADS-box遺伝子はAGAMOUSEあるいはPISTILLATAとの相同性が高いものを含む。相補試験による機能解析を行うためそれら遺伝子の欠失したアラビドプシスの変異体の種子を入手した。 2.スギMADS-box遺伝子の詳細な発現領域の解析 我々は新規に単離した6種類のMADS-box遺伝子の中の1つが花芽形成に伴って活性化する新規スギMADS-box遺伝子であることをRT-PCR法により明らかにした。この遺伝子を中心により詳細な発現領域を解析するためin situハイブリダイゼーションに着手した。従来法では非特異的なシグナルが検出されるため、固定法を含め様々な別法についてその有効性の可能性を探っている。その間に花芽組織をより詳細に区分したRT-PCRによって、雄花の形態形成初期の段階ではシュートと雄花で発現が確認されたMADS-box遺伝子が、発生ステージの進行に伴って発現が雄花に局在化されるなど新規スギMADS-box遺伝子の発現に関する情報を蓄積した。 3.遺伝子ノックアウト実験 我々が同定した新規スギMADS-box遺伝子(M8p-1)が花芽形成に直接関与している証拠を得るためにRNAi法によるノックアウト実験をおこなった。目的の遺伝子だけを特異的に抑制するために、得られたcDNAの塩基配列から3'側の相同性が低い部分(2領域)を選出し、単子葉植物用のRNAiベクターに組み込んだ。それぞれアグロバクテリウム法によりスギのembryogenic tissueに導入した。選抜培地により選抜し、目的の遺伝子が導入されていることをPCR法によって確認した遺伝子導入embryogenic tissueより不定胚を誘導し、植物体の再生に成功した。
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