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自動開閉式採集用中層トロール網の開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17580159
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 水産学一般
研究機関東京海洋大学

研究代表者

胡 夫祥  東京海洋大学, 海洋科学部, 助教授 (80293091)

研究分担者 東海 正  東京海洋大学, 海洋科学部, 教授 (30237044)
塩出 大輔  東京海洋大学, 海洋科学部, 助手 (40361810)
研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード仔稚魚 / 定量採集 / 資源量推定 / フレームトロール / 自動開閉 / 網フレームの傾斜制御 / 網口 / コットエンド / 仔稚魚採集 / 層別定量採集 / 網口開閉 / コットエンド開閉 / メモリー式深度制御 / フレームの傾斜制御
研究概要

漁業資源を管理するには,魚種別の資源量を正確に推定する必要がある。その手段の一つとして仔稚魚の定量採集が考えられる。本研究は,網口またはコッドエンドが自動開閉する新しい仔稚魚の定量層別採集トロール網を開発した。本研究課題で得られた成果を以下に示す。
1)メモリーカードに設定した深度または時刻で網口が自動開閉する層別採集トロール網を設計した。
スライドバーの自重によって網口が円滑に開閉できるように,網フレームの前傾角度を一定に保持できるネットの設計方法を考案した。これに基づいてネットが4個装着されたものを試作し,1/3の模型および実物を用いて水槽と海上実験を実施した。その結果,水槽実験では,網フレームが設定流速または開口段によって前傾角度に大きな差がなく,ほぼ目標とした5°程度の前傾姿勢を保持することが確認され,海上実験でも網口フレームは概ね5〜10°程度の前傾角度を示し,同じ速度ではネットの開口段にかかわらずフレームの傾きに変化は殆ど見られなかった。またネットの開閉を設定時刻によって動作する傾斜曳きにおいて,各段のネットが予定時刻通りに円滑に開閉されたことが確かめられた。
2)網口開閉型層別採集トロール網は,網口の大型化およびネットの装着数に限りがあると考えられるので,コッドエンド開閉型の層別採集トロール網の開発も行った。MOHTフレームに取り付けた前部ネットの後端にコッドエンドが5個装着された開閉装置を取り付け,海上実験を実施した。ワープ長100-250m,船速2.0-4.5ktの条件で計測した結果,船速の増加に伴う曳網水深の変化が小さく,網口フレームも常に直立に近い姿勢を保持することができた。また,プログラム制御によるネットの自動開閉も円滑に動作することが確認された。
このように,本研究で開発した網口またはコッドエンドが自律開閉する仔稚魚層別採集トロール網は,何れも4.0kt以上の高速曳網が可能であり,目的水深の仔稚魚を定量的に採集することができるので,今後標準的な資源調査用の仔稚魚採集具として,それらの普及が期待される。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件) 産業財産権 (2件)

  • [雑誌論文] 仔稚魚層別採集トロール網のフレームの傾斜制御2006

    • 著者名/発表者名
      胡 夫祥, 大関芳沖, 東海 正, 塩出大輔
    • 雑誌名

      日本水産学会誌 72・(未定)(印刷中)

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [産業財産権] トロール網層別採集装置2006

    • 発明者名
      胡 夫祥, 東海 正, 大関芳沖, 久保田洋, 戸松千秋, 伊野哲朗
    • 権利者名
      東京海洋大学
    • 産業財産権番号
      2006-235932
    • 出願年月日
      2006-08-31
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書 2006 研究成果報告書概要
  • [産業財産権] 網口傾斜維持型トロール網採集装置2006

    • 発明者名
      胡 夫祥, 東海 正, 塩出大輔, 大関芳沖, 久保田洋
    • 権利者名
      東京海洋大学
    • 産業財産権番号
      2006-241951
    • 出願年月日
      2006-09-06
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書 2006 研究成果報告書概要

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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