研究課題/領域番号 |
17580174
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水産学一般
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研究機関 | 帝京科学大学 |
研究代表者 |
平井 俊朗 帝京科学大学, 理工学部, 講師 (30238331)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 生殖腺刺激ホルモン / 受容体 / FSH / LH / 機能ゲノム / メダカ / コイ / 性分化 / SAGE |
研究概要 |
本研究では生殖腺刺激ホルモン受容体遺伝子を中心として生殖内分泌関連遺伝子の発現を網羅的に調査した。また、国内外の研究者との連携により、水産対象魚種についても新たな知見を得ることができた。以下にその概要を記す。 1.メダカを用いて、卵形成過程に伴う生殖関連遺伝子の発現を精査した。卵形成期から卵成熟期への移行に伴ってFSH受容体遺伝子の発現が消失し、雌性ホルモン合成に関わる遺伝子の発現が同様の挙動を示すことが明らかとなった。一方、LH受容体遺伝子の発現は排卵直前まで持続し、卵成熟誘起ステロイド合成に関わる遺伝子の発現が同様の挙動を示すことが明らかとなった。また、プロゲステロン核受容体が産卵直前の暗期開始前に一過性の発現上昇を見せ、排卵と密接に関連していることが新たに示された。 2.ヒラメの性分化期におけるFSHおよびLH受容体遺伝子の発現を調査した。卵巣誘導条件では、FSH受容体遺伝子の発現が見られるのに対して、精巣誘導条件では発現が見られないことが明らかとなり、脳下垂体-生殖腺系が性分化にも関連しているという新たな可能性が示された。 3.FSH受容体遺伝子の転写調節領域に緑色蛍光蛋白質(GFP)遺伝子を連結したレポーター遺伝子を導入したトランスジェニックメダカ系統を樹立した。この系統ではGFP蛍光は生殖腺支持細胞に特異的に検出された。現在、FSH受容体遺伝子の発現調節機構の解明に向けた研究を行っている。 4.大西洋タラより性ステロイド合成関連遺伝子、生殖腺刺激ホルモン受容体遺伝子のクローニングを行い、成熟に伴う発現動態について調査した。 5.コイを用いて、一旦卵巣分化を完了した個体にアロマターゼ阻害剤を継続投与することで、性転換を誘導できることを示した。生殖腺刺激ホルモン受容体遺伝子をクローニングし、性転換誘導時における発現動態について調査している。
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