研究課題
基盤研究(C)
平成17年度は魚に装着した記録計の切り離し装置、浮上装置、浮上後の位地確認のためのテレメータ装置を一体化したシステムの開発を行なった。また、水深数百メートルの深海性の魚類などに無人的に装着するシステムについて検討を行なった。平成18年度はこれらを利用して現場実験を行ない、システムの検証をした。平成17年度に検討した、切り離し装置の一層の小型化を行った。また、切り離し装置の装着作動実験を繰り返し行う際に高価な離し装置を多数利用するのを避けるため、簡易切り離し装置の開発も行った。1)現場実験:相模湾下田海域においてネコザメ、ウシエイ、エイラクブカに装着回収実験を行った。また、平成17年度に引き続き揚子江山峡ダム下流のヨウスコウチョウザメについても産卵のため回帰した親魚にも装着回収実験を行った。下田湾海域においては数回の実験をVHF発信器および超音波発信器を利用して回収を行った。装置全体を小型化するため短時間の回収実験では超音波発信器により回収が可能であることが確認された。揚子江実験ではチョウザメの活発な移動と速い流れのため回収はかなり困難であったが、4個体の内2個体から回収に成功した。長距離を移動する動物からの回収にはアルゴスシステムの利用が必要と考えられた。2)無人装着・回収システムの開発:システムはロガー部、釣得部、切り離し部、タイマー切り離し部からなる。装着魚の確認はカメラロガーで行う。今年度はカメラロガーの開発が遅れたため、生け簀において実験を行った。実験からは原理的確認が得られたが今後改良が必要である。3)切り離し装置の一層の小型化:切り離し装置は、タイマー部、バッテリー部、切り離し部からなる。全ての部分の小型化を目指した。4)簡易切り離し装置の開発:温度・流速に対応した飴による簡易型切り離し装置の開発に取り組み基礎データを取得した。5)以上の他画像ロガーデータベースを作製し、ウェブサイト(http://www.bio-logging.com/)に公開した。
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