研究課題/領域番号 |
17580206
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
農業経済学
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
應和 邦昭 東京農業大学, 国際食料情報学部, 教授 (20194061)
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研究分担者 |
黒瀧 秀久 東京農業大学, 生物産業学部, 教授 (70178135)
宮本 誠 県立広島大学, 生物資源学部, 教授 (70336915)
寺本 千名夫 専修大学北海道短期大学, 教授 (40258710)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,740千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 240千円)
2007年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 流域管理 / 循環型システム / 協同組合間協同 / 地域資源循環システム / 産消提携 / 協働組合間協同 / 経済提携 / 水 / 河川流域 / 環境保全 / 水利事業 / 地域間協同 |
研究概要 |
本研究では、協同組合が地域的な空間配置からすれば上流から下流までの一つの有機的なエリアに立地していることに鑑み、その地域的な課題に対して、流域における有機的連携を協同組合間協同の視点に立脚して実現していこうと先駆的研究を行ったものである。 主な研究実績としては、流域の新しい動向と連携の課題を明らかにするために、研究会や打ち合わせ会議を開催しながら、研究手法や分析方法を検討した。また、研究対象としては、流域保全活動に積極的に取り組んでいる1.北海道常呂川流域、2.愛知県矢作川流域、3.山形県最上川流域、4.高知県四万十川流域をとりあげ、農畜産業の展開や河川の汚染状況、水質浄化に向けての取り組みなどについて、関係機関を中心に補完的な聞き取り調査を実施し、また関係機関から提供してもらった資料や流域関連の文献などを用いながら、研究を深化させてきた。 なお、研究会では、流域においてそれぞれ"森林・山村コモンズ"、"農村コモンズ"、"漁村コモンズ"、"都市コモンズ"、"廃棄物処理コモンズ"を展開し、それらの"コモンズ・ネットワーク"によって資源や廃棄物処理を適切な管理と都市住民や企業を含む新たなコミュニティー形成の必要性や、ガバナンス論も念頭においた研究も展開され、流域循環型システム構築における協同組合間協同の可能性について検討してきた。 わが国における協同組合は、流通過程における商業資本的な機能と生産過程における生産資本的な機能とに活動が限定されてきたが、今後は協同組合においても地域的な環境問題の解決へ寄与しうるような活動が、時代的要請を受けて求められてくる。そのため、流域循環型システムを構築するためには、協同組合間協同及び連携の重要性とこれらを支援するNPO、行政、市民団体の連携も必要であるという結論に達した。
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