研究概要 |
1.実践的参与研究による既存集落のエコビレッジ・リノベーションの実証的研究 (1)山形県飯豊町及び福島県飯舘村での森林木質バイオマス活用での地域再生エネルギーの地産地消の可能性を追求し,地域再生可能エネルギー自給によるエコビレッジ・リノベーションの方向性を提示した。(糸長・藤沢)(2)神奈川県の相模原市藤野町篠原地区の集落NPO「篠原の里」の廃校活用による自然環境・暮らし学習型のエコビレッジ・リノベーションの方向性を提示した。(糸長・栗原・藤沢) 2.ニュー・エコビレッジデザインのモデル提示 都市住民を主体とした農村地域の居住地的活性化の方策としてのエコビレッジ事業展開について,民間企業連携研究会に参加,助言し,我が国での農村地域活性化の方策としての都市住民の活性定住型のエコビレッジの計画,事業化についてのモデルを検討した。(糸長・藤沢)。 3.植物による汚水浄化システムのエコビレッジでの可能性研究 (1)福島県飯館村の公営宿泊施設での汚水浄化システムとしてリードベットによる抽水植物での汚水浄化性能特性を評価し,エコビレッジの利用可能性と課題を示した。(糸長)(2)大学キャンパスでのリビングマシーンによる植物汚水浄化システム開発の継続研究により,エコビレッジでの複合的な汚水浄化・植物生産・養殖複合システムの可能性を示した。(糸長,石川) 4.中国上海市都市近郊及び水郷地域での集住空間の環境評価とエコビレッジ化の展望 昨年度からの継続研究で上海市近郊水郷保護区及び環境共生団地での環境評価,住民意識解析を進め,中国における都市近郊及び水郷地域での持続可能なエコビレッジ化のデザイン,システムの方向性を提示した。(糸長,栗原) 5.日本でのエコビレッジ国際会議の連続開催と東洋型エコビレッジ・リノベーションの方向性の提示2回のエコビレッジ国際会議TOKYO開催の企画運営と講演を行い,国際的なエコビレッジの動向,日中での比較研究を踏まえて,日本,中国等の東洋型エコビレッジ・リノベーションの方向性を提示し,エコビレッジの国際化の中での東洋的な発展の意義を国際的にも明らかにした。(糸長)
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