研究課題/領域番号 |
17580232
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
畜産学・草地学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
高橋 和昭 東北大学, 大学院農学研究科, 助手 (80183440)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 鶏 / 腸管免疫 / 抗菌剤 / サイトカイン |
研究概要 |
1.腸管におけるTリンパ細胞の機能発現の推移と栄養制御 トウモロコシ・大豆粕主体飼料を給与した鶏のTリンパ細胞機能はCD3(T細胞数)インターロイキン-2、インターフェロン-γ(T細胞機能)mRNAの発現量から推定したが、いずれの腸管部位とも、いずれの発現も7日齢時まで低く、この時期が調節のいちポイントであることが判明した。高炭水化物または高脂肪飼料を給与した鶏の腸管免疫関連細胞の成熟バターンは概してトウモロコシ・大豆粕主体飼料を給与した鶏のそれと類似していたが、高炭水化物を給与した鶏は通常飼料を給与した鶏に比較して高いIL-2と低いIFN-γ発現を示した。高脂肪飼料給与はTLR-2発現をのぞいて、いずれの腸管部位、日齢で通常飼料給与より低い遺伝子発現であった。腸管前部におけるBu-1及びIL-18mRNA発現量は核酸資材給与区で有意に増加した。腸管前部におけるCD3、IFN-γ、iNOSmRNA発現量は核酸資材給与区で増加する傾向にあった。腸管後部におけるCD3、IFN-γ及びIL-18mRNA発現は核酸資材給与区で有意に増加した。腸管後部におけるIL-2mRNA発現も核酸資材給与により高まる傾向にあった。このように、成長初期鶏の腸管免疫機能は栄養操作により調節可能であることが示唆された。 2,鶏腫瘍壊死因子のcDNAクローニングと機能の解明 腫瘍壊死因子ファミリーの共通配列と哺乳動物と魚類で共通に保存されている8アミノ酸分の塩基配列などをもとにプライマーを作成し、鶏Tumor necrosis factor like ligand(TL)1Aをクローニング後、塩基配列、アミノ酸配列、系統樹解析からTL1AがTNF-αの代替物質である可能性を示した。さらに、組み換えタンパク質を作成、サイトカイン産生増加、鶏ヒナに投与し発熱、飼料摂取の低下などの機能の調査を行い、鶏TL1AがTNF-αの代替物質として機能していることを示唆した。
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