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卵巣内に存在する生殖幹細胞の超低温保存法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17580254
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 基礎獣医学・基礎畜産学
研究機関京都大学

研究代表者

杉本 実紀  京都大学, 農学研究科, 助教 (20243074)

研究分担者 眞鍋 昇  東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (80243070)
研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,740千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 240千円)
2007年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード哺乳動物 / 雌性生殖器系 / 卵巣 / 生殖細胞 / 幹細胞
研究概要

本研究では卵巣内の生殖幹細胞について検討を行った。まず、マウス卵巣内の生殖幹細胞の検索を行った。5-ブロモ2'-デオキシウリジン(BrdU)投与によるDNA合成細胞の標識、増殖細胞マーカーのKi-67抗原およびMCM3と生殖細胞マーカーのVasaホモログ(MVH)の共局在について、免疫組織化学的に検討した。MVHは卵母細胞と卵巣表面の細胞の一部に観察された。BrdU標識および増殖細胞マーカー発現は主として顆粒層細胞に認められ、MVH陽性細胞で明瞭な反応は観察されなかった。生殖幹細胞の採取法として、BrdU投与後または無処理のマウス卵巣から細胞浮遊液を調製し、ナイロンメッシュ濾過、Percoll密度勾配遠心分離、基質付着性、および抗SSEA1抗体標識・磁気ビーズ選択により分画し、MVH発現、BrdU標識および増殖細胞マーカー発現を検索した。基質付着性による分画の浮遊画分にわずかにMVH陽性BrdU標識細胞が観察されたが再現性がなく、どの調製法においてもMVH陽性細胞において細胞増殖は認められなかった。抗SSEA1抗体標識画分を培養したところ、大部分が上皮様または線維芽細胞様で、細胞塊状のものも観察された。MVH陽性細胞が存在したがこれらで増殖は認められなかった。凍結保存法については、若齢マウス卵巣をジメチルスルフォキシドとトレハロースを保護物質とした緩慢冷却法により保存後、器官培養し、MVH発現と細胞の損傷を検索した。生殖幹細胞の候補である卵巣表面のMVH陽性細胞の損傷は比較的軽微で、これらは卵巣組織の保存法と同様の手法で保存できると考えられた。また、新生仔マウス卵巣の器官培養において、培養条件として温度を変化させたところ、卵巣表面のMVH陽性細胞は少数で明瞭な変化がなかったが、卵母細胞の分布が変化し、培養温度が卵母細胞または顆粒層細胞の動態に影響を与える可能性が示された。これらの結果は生殖幹細胞の存在を完全に否定するものではないが、本研究では卵巣における生殖幹細胞の存在は確認できなかった。

報告書

(4件)
  • 2007 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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