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組織形成過程における細胞外マトリックスの構築機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17580257
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 基礎獣医学・基礎畜産学
研究機関九州大学

研究代表者

西村 正太郎  九州大学, 大学院農学研究院, 助手 (70237725)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードコラーゲン / ニワトリ胚 / 腺性下垂体 / 走査型電子顕微鏡 / 免疫組織化学
研究概要

本研究課題では過去に発表したヤギの下垂体におけるコラーゲン線維構築の三次元的特長に関する結果をもとに、腺性下垂体の組織形成過程にけるコラーゲン線維網の構築特性を明らかにすることを目的とした。それに先立ち、他の動物種における特徴を比較検討したところ、ラット、ブタおよびニワトリの腺性下垂体においてコラーゲン構築像が異なることが明らかとなった。
次に、胚発生過程におけるコラーゲン構築の特性を明らかにするために、ニワトリ胚を用いて免疫組織化学的ならびに走査電子顕微鏡による観察により腺性下垂体に分布するコラーゲンの検出を試みた。その結果、孵卵8日目の胚の腺性下垂体において既にI型コラーゲン陽性反応が認められた。その分布は発生の進行とともに腺の周辺部から内部へ向かって増加し、複雑な網目状の分布を呈するようになった。一方、走査型電子顕微鏡による観察では、孵卵8日目の胚において帯状のコラーゲン線維網が見られたのに続き、16日目胚では一部に膜状の隔壁構造が出現し、20日目胚では孵化後ならびに成鶏で見られるのと同様にほとんどの部分で膜状の隔壁構造が観察された。以上の結果より、ニワトリの腺性下垂体では孵卵8日目には既にコラーゲンによる支持構造の構築が始まっており、その後細胞集団を区画し、孵化直前には成体のものとほぼ同様の構造を完成させるものと考えられた。
更に、プロコラーゲン抗体を用いて胚発生過程におけるコラーゲン産生細胞の同定を試みたが、組織切片上において腺性下垂体の実質細胞には抗体陽性反応が認められなかった。一方、ニワトリ雛の腺性下垂体単離培養細胞を用いた研究では、多くの細胞でプロコラーゲン免疫陽性反応が検出され、また、一部の細胞およびその周辺部においてI型コラーゲンが検出されたことから、ニワトリの腺性下垂体細胞が潜在的にコラーゲン産生能を有する可能性が示唆された。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Scanning electron microscopic comparison of the three-dimensional collagen architectures in rat, pig and chicken adenohypophyses.2006

    • 著者名/発表者名
      S.Nishimura et al.
    • 雑誌名

      Journal of the Faculty of Agriculture, Kyushu University 51・1

      ページ: 121-124

    • NAID

      110004037016

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Scanning electron microscopic comparison of the three-dimensional collagen architectures in rat, pig and chicken adenohypophyses.2006

    • 著者名/発表者名
      Nishimura, S., M.Ootsu, I.Oshima, S.Tabata, H.Iwamoto
    • 雑誌名

      Journal of Faculty of Agriculture, Kyushu University 51(1)

      ページ: 121-124

    • NAID

      110004037016

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Scanning electron microscopic comparison of the three-dimensional collagen architectures in rat, pig and chicken adenohypophyses.2006

    • 著者名/発表者名
      Shotaro Nishimura
    • 雑誌名

      Journal of the Faculty of Agriculture, Kyushu University 51・1

      ページ: 121-124

    • NAID

      110004037016

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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