研究課題/領域番号 |
17580262
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎獣医学・基礎畜産学
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研究機関 | 麻布大学 |
研究代表者 |
村上 賢 麻布大学, 獣医学部, 教授 (80271360)
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研究分担者 |
池田 輝雄 麻布大学, 獣医学部, 准教授 (60151297)
舟場 正幸 麻布大学, 獣医学部, 准教授 (40238655)
西野 佳以 麻布大学, 獣医学部, 講師 (00271544)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,630千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 330千円)
2007年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | TGF-βファミリー / シグナル伝達 / 遺伝子発現制御 / 多能性幹細胞 / 中胚葉マーカー遺伝子 / Mitf / Brachyury(Bra) / Goosecoid(Gsc) / Nodal / A6細胞 / P19細胞 / Brachyury / Goosecoid / nodal / TGF-β / activin / goosecoid |
研究概要 |
マウス胚性腫瘍細胞P19(胚盤胞内部細胞塊に類似した性質を持つ多能性細胞株)やA-6細胞(マウスES細胞より単離され、より分化の進んだ多能性造血幹細胞株)などを用いて、多機能分子群であるTGF-βファミリー分子が免疫担当細胞への分化過程で果たす役割を検討した。P19細胞を血清存在下で接着培養すると、中胚葉組織のマーカー遺伝子であるBrachyury(Bra)とGoosecoid(Gsc)の発現が認められ、これらの遺伝子発現変動は、TGF-βファミリーの一つであるNodal及びそのco-receptorであるcriptoにより誘導されていることを示した。このシグナル伝達には、activin/TGF-βのtype I receptorであるAlk4/5/7によるSmad2のリン酸化を介していた。また、長期間培養した培養上清中には、Nodalの作用を抑制する阻害因子が存在していることも推測された。A-6細胞では、各種TGF-βファミリー受容体、シグナル伝達物質である各種Smadおよび骨髄系未分化マーカーだけでなく、GATA-1やMitfなど細胞特異的な転写因子の発現があることがわかった。さらに、A-6でも発現がみられたMitfに注目し、マクロファージ系細胞やマスト細胞など免疫担当細胞を含めた各種細胞でのMitfの各アイソフォームとvariantの遺伝子発現を調べ、細胞に依存したMitfアイソフォームの多様な遺伝子発現パターンと異なる転写活性を示した。また、選択的スプライシングの結果生じる2つのAlk5アイソフォームのマウス組織ならびに各種細胞株における遺伝子発現およびAlk5を介した情報伝達を検討した。
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