研究課題/領域番号 |
17580265
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用獣医学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
小野 悦郎 鳥取大学, 農学部, 教授 (00160903)
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研究分担者 |
富岡 幸子 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助手 (50374674)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 抗病性動物 / オーエスキー病 / 仮性狂犬病 / ネクチン / トランスジェニックマウス / ヘルペスウイルス |
研究概要 |
1.ブタネクチン1のアルファヘルペスウイルスのgD結合ドメインであるVドメインのオーエスキー病ウイルス(ADV)に対する感染阻害作用を調べるため、ブタネクチン1のVドメインとブタIgGのFcとのキメラ蛋白(VpIg)を発現するトランスジェニック(Tg)マウスを3系統作製した。すべてのTgマウスが20LD_<50>のADV感染に対して抵抗性を示した。鼻腔内接種においては、約25%のTgマウスがADV感染に対して抵抗性を示した。以上の結果から、VpIg発現TgマウスはADVの腹腔内接種に対しては抵抗性を示したが、鼻腔内接種に対しては、全ての細胞外ドメイン(VCC)とヒトIgGのFcとのキメラ蛋白であるVCChIgを発現するTgマウスに比べ、その抵抗性は弱いことが示された。 2.ブタネクチン1の細胞外ドメインとブタIgGのFcとのキメラ蛋白(VCCpIg)を発現するTgマウスを3系統作製し、Vplg発現Tgマウス系統とともにADV感染に対する抗ウイルス作用について比較した。20LD_<50>接種に対しては、両系統ともに著しい感染抵抗性を示した。VCCpIg発現Tgマウスは、100LD_<50>および1000LD_<50>接種において、VpIg発現Tgマウスに比べ、強い感染抵抗性を示した。また、10LD50の鼻腔内接種においても、VCCpIg発現TgマウスはVpIg発現マウスに比べ強いADVに対する感染抵抗性を示した。以上の結果から、両系統間における可溶型ネクチン1の発現量に大差がないことから、VCCpIgの抗ウイルス活性は、VpIgに比べ強力であることが示唆された。 3.これまでに作製したVCChIgを発現するトランスジェニックマウスと市販のオーエスキー病ワクチン接種マウスの感染抵抗性について比較検討し、トランスジェニックマウスの抵抗性は、ワクチン接種マウスに比べて著しく強いことを明らかにした。
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