研究課題/領域番号 |
17580276
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床獣医学
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
松井 基純 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教 (20374762)
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研究分担者 |
三宅 陽一 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (20002256)
宮本 明夫 帯広畜産大学, 大学院・畜産学研究科, 教授 (10192767)
川島 千帆 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教 (20374770)
金子 悦史 帯広畜産大学, 大学院畜産学研究科, COE研究員 (90374769)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,710千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 210千円)
2007年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 卵胞嚢腫 / 卵胞発育 / 病態生理 / 排卵障害 / 黄体 / 臨床獣医学 / 病態生理学 |
研究概要 |
本研究は乳牛における卵胞発育の新しい病態生理学モデルとして、黄体不形成モデルを用いた卵胞嚢腫作出を試み、嚢腫化卵胞の形成過程における病態生理を検証し、以下の成果を得た。 1. 研究代表者らが新しく開発した、黄体不形成モデルを卵胞発育の観点から、詳細に検証した結果、黄体不在の状況で、下垂体からのパルス状LH分泌が亢進されていること、本来1つの卵胞が選抜されるべきところ、2個の主席卵胞が発育し、高率に2個排卵が認められることが明らかとなった。これらのことは、黄体不在状況が、卵胞発育を異常に亢進していることを示している。 2. 黄体不形成モデルにおける卵胞発育の亢進状態に着目し、黄体不在期間を延長することで、卵胞の嚢腫化を試みた。その結果、卵胞吸引を繰り返し、黄体不在状況を延長すると、約半分の個体で卵胞嚢腫が認められた。また、黄体不在による黄体ホルモンへの非暴露が、エストロジェンによるLHサージ誘引へのポジティブフィードバック発現を抑制していることが明らかとなった。また、腟内留置型製剤を用いた黄体ホルモンへの暴露により、このような下垂体反応性低下の状態が、正常化することも明らかになった。 3. 黄体不在期間の延長による卵胞の嚢腫化過程の状況を検索するために、卵胞嚢腫モデルにおいてさまざまな過程での嚢腫化卵胞の卵胞液を吸引採取し、卵胞内環境を調べた。その結果、嚢腫卵胞液中のエストロジェン、IGF-I濃度が高く、黄体不在によるパルス状LH分泌亢進が卵胞内環境を変化させていることが示唆された。
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